Q: 新築の平屋を検討する時に失敗をしないようにするにはどんなことに気を付ければいいですか?
高齢者向けに平屋を造る時に知っておいた方がいいことってどんなことですか?
また、平屋の価格って2階建てと比べるとどうですか?
新築の平屋で失敗しないようにするには?
平屋建ては、すべての要素が1フロアーにあるのでとても便利ですが、窓の取り方や風の通り方などが
2階建てより難しくなります。
また防犯上にも気をつけなければならないでしょう。
日当たりが悪くなりそうなところにはトップライトをつけたり、屋根の形によっては壁の高い位置に
窓をつけることもできます。
その場合、窓拭きが出来た方が良いなら吹き抜けにしないでロフトを採り入れると、プラスアルファのスペースが出来て便利になりますね。
中庭は、明るさはもちろん、風の通り道を作るのにもgoodです!
東西に長い土地の場合は比較的どの部屋にも日が入りやすく明るいと思いますが、南北に長い土地の場合は間取りの工夫が必要です。
また、広い土地ならいいのですが、2階建てが一般的に多いため隣家が近いと日当たりも良くなく、
挟まれた感じで圧迫感が出てきます。
2階建てでは、寝室が2階のことが多いものですが、平屋となると防犯上シャッターなどを取り付けないと
落ち着いて眠れないという問題も出てきます。
ルーバータイプのシャッターなら、鍵を締めたまま風を通すことができるし、外部から見えないので安心でしょう。
高齢者の中にはエアコンをかけて寝るより自然の風を通して眠りたいという人も多いものです。
洗濯物を干す場所や布団干しも2階の場合はバルコニーのことが多いですが、平屋ではそれらをどこにするかも
考えなければなりません。
土地が広ければ庭先に干せますが、そうでない場合はどこに干すか検討する必要があります。
日当たりのいい場所にLDKが来ることが多いので、間取りによっては寝室から南側の部屋へ布団を移動することに
なるかもしれず大変です。
この場合見た目も考える必要が出てきます。
平屋の間取りを高齢者向けにする時に気を付けることは?
すべての生活を同じフロアーでできるので、バリアフリーにすることができます。
なるべく段差をなくすことでつまづいて転倒するのを防ぐことができます。
玄関や浴室(洗面脱衣室)など動作が必要なところでは、ちょっと腰かけられるベンチ等が付けられると
高齢者にとっては便利ですね。
外からのアプローチもスロープで入れるようにしておくと良いでしょう。
できれば通路は広め(内外とも)、ドアではなく引き戸にしておくと老後車いすになっても住みやすくなります。
手摺が必要なところには最初からつけておいてもいいですし、後からつける予定なら前もって
あらかじめ取り付けそうなところを補強しておくといいと思います。
引き戸にすると思いのほか間口幅が狭いことがあるので、できれば浴室やトイレなどは
3枚引き戸にしておくと3分の2が開くので使いやすいでしょう。
畳の部屋は落ち着くので1部屋欲しいと思うかもしれませんが、床に座ることは足腰の悪い高齢者には
向いていないこともあります。
そのような時は、腰かけられる高さの小上がりの畳スペースをリビングの片隅に作るといった方法もあります。
椅子やベッドと同じように立ち上がりやすいし座りやすいのでいいと思います。
平屋の間取りの価格はどう考える?
2階建てから考えたら半分だから!と金額も半分になるわけではありません。
普通に生活するのにキッチン、浴室 洗面所、トイレなど、他にも機器類などは変わらず必要なわけです。
2階のトイレと階段は必要ないかもしれませんが、基礎や屋根の面積は2階建てより平屋の方が多くなります。
坪単価にしたらかえって割高になるんですね。
前述の通風や採光のことを考えると真四角の家にはならないかもしれません、凹凸があればそれによっても
金額がUPしそうです。
面積が少なくなったとしてもそれほど金額は大きく下がりませんので、そのことは頭の隅っこに置いておいてくださいね。
まとめ
平屋の家は高齢者だけでなく若い人にも今とても人気があります。
1フロアーで過ごせるのはとても快適で魅力的ですが、全部の部屋を盛り込まなければならず
平屋の間取り作りはなかなか難しいものです。
ですが、高齢者にとっては階段の上り下りがなく住みやすいので、土地の大きさや形にもよりますが、
検討する価値は十分ありそうです。