新築の住宅設備
住宅設備の金額の話し
住宅設備といえば、キッチン・バス・洗面台が「3点セット」と呼ばれていて、全部合わせて100万円でそれなりのものが揃います。
ちょっと贅沢すれば合わせて300万円も軽く超えてしまいます。
いわゆる坪単価は、これらの選び方しだいで坪当たり3万~10万超と、家の値段に大きく影響するのです。
ですから坪単価だけで家の良し悪しは判断できないわけです。
これらの住宅設備は、メーカーのショールームで表示されている価格と、実際に建築業者から出てくる売価もまた開きがあったりして、これもまた予算を組む上での難点であります。
私たち業者の立場からしても、なぜこの定価設定なのかと首をかしげるほどの仕入れ値のものがあります。
ですので、メーカーの表示している希望小売価格はあてになりません。
キッチンに関しては、扉の素材で価格グレードが設定されていて、それこそピンからキリまであります。
特にこだわらなければ業者さんお奨めのメーカーでも良いでしょうが、せっかく注文住宅で建てるからにはいろんなショールームをまわって、素材・機能・操作性をじっくり研究されてみてはいかがでしょうか。
住宅設備の選び方は?
メーカー、種類などが多く、機能や使い勝手、お手入れなど選ぶポイントがいろいろあるのが住宅設備です。
金額もあわせて迷うところだと思いますので、知っておいた方がいいことを載せてみたいと思います。
まずは、いろいろなメーカーのホームページを見てそれぞれの特徴を見てみましょう。
そして気に入ったものや、採り入れたい機能などを書き出すなどして整理しましょう。
そうして比較検討し、いくつかに絞ったら実際にショールームで見てみるといいと思います。
または、切り抜きや集めたお気に入りの画像などに載っているものがどこのものか探してみるという方法もあるでしょう。
キッチン
キッチンは主に奥様が普段頻繁にいる場所になりますので、使い勝手、機能などを実際に選ぶのは奥様になると思います。
使い勝手がいいのはやはりI型のシンプルなものでしょう。
お手入れについては、レンジフードの掃除が楽な方がいいですよね。
油汚れは少しでも簡単に落としたいところです。
また、背の低い人にとって、収納は高いところはなかなか届きにくく、入れたら入れっぱなしになることがあるので吊戸棚は不便です。
引っ張ると下げられる昇降タイプがいいかもしれません。
最近では吊戸棚は圧迫感があるので、LDKをオープンにしてつけない人が多いです。
扉の素材、色はお手入れのしやすさはもちろんですが、室内のイメージに合うものにしましょう。
同じくワークトップの素材もいろいろあるので検討が必要です。
また、ワークトップの高さはメインで使う人の背を考慮して決めることも忘れずに。
目安としては、(身長÷2)+5cm 又は、肘の高さ-10cm が腰に負担がかかりにくい高さです。
浴室
1日の疲れを癒やすバスルームは、いつもきれいにしておきたいので、掃除が楽な方がいいですよね。
サイズは洗い場が広めの方がよい場合は1.25坪タイプを。
普通サイズで良ければ1坪タイプを。
また、高齢者がいるなら、床がヒヤッと冷たくないものを選ぶといいでしょう。
扉は大きく開く方が使いやすいので、3枚引き戸がいいのではないでしょうか。
折戸は掃除がしにくかったり壊れやすかったりするので選ぶ際は気を付けた方がいいでしょう。
保温性についても光熱費のことを考えたら重要な項目ですね。
もちろん高齢者にとって温度差は体に負担がかかるので配慮した方がいいと思います。
洗面化粧台
シャワーヘッドが引っ張り出せるものは、洗面ボウルをサッと流すのに便利です。
お風呂上りに湯気で鏡が曇らないものを選ぶといいでしょう。
女性が多いならサイドの収納などが多いと便利でしょう。
他にも洗剤やタオルなど洗面所の収納は多めに取れた方がすっきりしていいと思います。
トイレ
トイレは不衛生になりやすいところなので、掃除やお手入れのしやすいものにして、いつでもきれいに使いたいですね。
住宅設備のメーカーは統一した方がいい?
同じメーカーで注文すると、セット価格や割引してもらえる、ということがあるかもしれませんが、なかなか同じに揃えるのは難しい面があります。
メーカーにより得意、不得意がありますから。
例えばキッチンなら、サンウェーブやクリナップが強いですし、トイレはTOTOと言ったようにそれぞれですので、特徴をよく調べてから選ぶといいと思います。
ショールームに行く前に
インターネットで様々な情報を得ることができる時代なので、ショールームに行く前に前もって下調べをしてから出かけるといいでしょう。
自分たちはどのような機能が必要?
収納する物の量はどのくらいある?
など、ある程度把握してから出かけることで、スムーズに話しが進みます。
設備は、見るもの、検討するもののボリュームが大きいので、下調べせずにショールームに見に行くと効率がよくなく、話しがスムーズに進みませんので、事前にある程度調べておいた方がいいと思います。
新しい機能や便利な設備は、見れば欲しくなってしまいますが、本当に必要か、使いこなせるか、などよく考えて決めてくださいね。
数回使って後はそのまま…ということになってはもったいないので、自分たちに本当に必要なものか?
ということを夫婦(家族)間である程度決めてから出かけましょう。
まとめ
設備機器は日々進歩しているので、少し前にはなかった機能があったりするものです。
アンテナを張って新しい情報を逃さないようにしてくださいね。