住宅ローンが苦しくて後悔しないためには?
家づくりにおいてまず最初に考えておかなければならないのが資金計画です。
家を取得するための予算組みです。
家づくりには様々な費用がかかります。
工事関係では本体工事費の他に、屋外の附帯設備や門、塀といった外構工事などがあります。
また、工事に際して地盤調査や建築確認申請の他、登記費用もかかります。
建て替えの場合は解体工事費がかかりますね。
さらには、引越し費用やご近所の挨拶で渡す品代、地鎮祭や上棟式などの式典費があります。
多くの方がローンを利用することになると思いますが、借りられるだけ目一杯借りると、あとで後悔することとなります。
そこで、自分の人生において住宅に充ててもいい予算を出します。
これは何の知識も無いと簡単には出せませんから、お金の専門家(ファイナンシャルプランナー)に頼むといいでしょう。
相談する前に自分の人生設計をある程度組み立てておきます。
お金の使い方ってその人の価値観によるところが大きいと思います。
何か買物する時、そのものに対して自分なりに見出した価値と金額が見合っていると判断して買いますよね。
家も同じです。
「こんな家を建てて、こんな生活がしたい。」
それには家にどのくらいお金をかけたらいいのだろうと。
そんなわけで、まず人生においての価値観を再確認します。
これは家族間でも一人一人違うでしょうから、じっくり話し合うことです。
まずは家族で話し合うことから始めましょう。
住宅ローンの頭金はいくらくらい必要?
住宅取得のための頭金はどのようにひねり出したら良いのでしょうか。
頭金=現在持っている現金ということになりますが、手持ちのお金を全部つぎ込むわけにはいきませんね。
では、頭金はどのくらい出したら良いのか?
というより、現在の生活を維持しながらいくらなら出しても安心かという視点で考えましょう。
まず最初に残しておかなければならないお金は?
生活費ですね。
理想は半年分ですが、少なくとも3ヶ月分は必要でしょう。
それから、1年以内に支払わなければならないもの、または買わなければならないものの費用です。
冠婚葬祭やら子供の教育関係、行事などがありますね。
それと、理想になりますが将来のための貯金と個人の趣味にかかるお金といったところでしょうか。
ここはなかなか残せる人も少ないでしょう。
あと現金にできるものは何でしょう?
株であったり、不動産であったり、現金化が可能な資産ということになりますね。
それと、身内からの援助です。これがけっこう大事な最後の財布なんですね。
通常、一定額以上の親子間の金銭授受には贈与税がかかりますが、
住宅取得のためなら特例がありますから、この際このような法制度も有効に活用しましょう。
マイホームを建てる時期は?
「いつかはマイホームを」と考えているならば、できるだけ早い方が良いと思います。
今払っている家賃は、家を持たない限り、これからもこの先ずっとエンドレスに払うようになります。
もし家賃並みの住宅ローンでマイホームが購入できるのであれば、家賃として払っているお金を、
さっさと住宅ローンに投入した方が良いのではないでしょうか。
とは言っても、ある程度自己資金は必要ですから、日頃の蓄えもしておきましょう。
マイホームの購入に手持ち金を全てはたいてしまうのは、将来のリスクを考えると危険です。
住宅ローンのなかには、家本体の他にかかる諸費用も一緒に組みこめるものがありますから、
返済に無理のない範囲でローンを利用した方がいいでしょう。
もう一点、ローンを組む時期として重要な要素が金利です。
住宅ローンは何十年という長期に渡って返すことから、金利が1%変わるだけで、総返済額が何百万単位で変わってきます。
そんなこんなで、できることから準備しておいた方が良さそうです。
まとめ
家づくりは、楽しい間取りの計画などより、まず先に資金計画をする必要があります。
後で苦しくなって後悔しないように最初の段階でお金のプロに相談する等きちんと計画しましょう。
賃貸に住んでいるなら1円も残らない家賃として払っているお金を
少しでも早くローンにまわした方が得策かもしれませんね。