可動間仕切りとは?メリットとデメリットを解説!収納タイプもあり!

間取りを考える時とその後の将来とでは、家族の形が違ってくることが多いと思います。

最初の間取りでいつまでもそのまま使える方が珍しく、どうしても空き部屋ができたり、反対に部屋数が足りなくなったりすることでしょう。

それは仕方のないことですね。

そうなった時、リフォームし直すよりその時々で間仕切って使えるようにしておくととても便利ですし、リフォーム代がかかりません。

そんな間仕切りのお話しとメリット・デメリットについて、収納で仕切る方法などをここでは見ていきましょう。

 

可動間仕切りとは?

まず可動間仕切りとは何なのでしょう?

可動間仕切りとは、自由に取り外せたり動かせたりできる間仕切りのことです。

パーテーションとも言われていますね。

引き戸数枚であることが多いです。

アコーディオン扉のように伸縮するようなものもあります。

すりガラスのように見える用で見えない素材のものもあります。

どれにしても全部を一方に寄せてしまえば開放的になります。

しっかりと壁で個々の部屋を造ってしまうのではなく、大きな1部屋で使ったり、時には分けて2部屋にしたりと、その時々の状況によって臨機応変に使い方を変えられるのが可動間仕切りです。

 

大事な家を長く上手に使えるようにするためには、最初の間取りの計画が大事です。

家族の形は変化していくものだから、それに合わせていつでも使える間取りを最初の段階で考えておけば、後々変更しなくてもすみます。

子供の人数が◯人だから◯部屋、というように部屋数を固定してしまうと、子供が巣立った時空き部屋となってしまいます。

その部屋はどう使いましょうか。

可動できるようにしておくことで、家族の状況に応じて使える間取りになります。

小さいうちは大きなひと部屋で兄弟と生活して社会性を養い、年頃になれば個室を欲しがったり、また、受験勉強の時期には仕切って集中できるようにしたり、そして巣立ったら今度は例えば広くして趣味の部屋にしたり、1ヶ所だけ納戸にしたりと自由に使い方を変えられます。

リビングに間仕切りがあるなら急な来客時には仕切って、キッチンやダイニングなどを見せずに対応できます。

必要に応じて仕切ったり開け放したりができるので使い勝手が良いのが特徴です。

 

上吊式で床にレールがないタイプの引き戸なら開け放した時に途切れた感じがしづらいでしょう。

 

可動間仕切りのメリット・デメリット

特徴を見てみましたが改めてメリットとデメリットについて見ていきましょう。

メリット

・間取りが固定されないので長期的に使える

 家族の人数などに変化があっても開閉することで使っていけるので状況に対応できます。

・開け放せば風通しがいい

 開け放すことができるので風の流れが良く開放感があり健康的です。

・目隠しになる

 広い空間では隠し切れない場合でもサッと閉めれば急な来客時も困りません。

 また、在宅でのオンライン会議等の時、まわりの見られたくない部分は隠せるので重宝します。

・高齢者の気配がわかる

 高齢者の部屋とする場合、直接は見えなくても気配は感じることができるので、本人も家族もどちらも安心できます。

 

デメリット

このスタイルにして後悔する人もいるようです。

・圧迫感がある

 普段開け放している場合は広い空間を見慣れているので、いざ仕切ると圧迫感が出て窮屈に感じるかもしれません。

 初めから閉めることが多く見慣れていればそんなに気にならないかもしれませんね。

 そして、もともとそんなに広くない部屋の場合は、壁より間仕切りの方が圧迫感が少なくていいでしょう。

 リビングなどではすりガラスのような圧迫感がない素材を選ぶといいかもしれません。

・光と音が漏れる

 壁と違うので隙間から光と音がどうしても漏れます。

 プライベートな部屋の場合、光は生活サイクルにずれがあると、早く寝る方の部屋に灯りが漏れて気になります。

 音の方も生活サイクルによって就寝や起床時など、また、同性ならまだいいかもしれませんが異性の場合はかなり気になるでしょう。

・プライバシーが保たれない

 小さい子供ならいいですが大人や年頃のお嬢様の場合、鍵がかかる訳ではないので気軽に開け閉めできてしまいます。

 落ち着かないかもしれません。

・きれいに仕切れる位置があるかわからない

 家を建てる時に考えてあればいいですが、リフォームの時は照明器具やスイッチ、コンセントの位置や数の問題、きれいに仕切れる位置があるか、など難しいこともあります。

 また仕切った際に間取りにより、片方の部屋が暗くなってしまったり全く風が通らなくなることがあるので、その点考慮した方がいいでしょう。

 

可動間仕切り収納

ただの間仕切りではなくて、収納で仕切れるものもあります。

ミリ単位で部屋に合わせられるし、移動も簡単で、収納も兼ねられる優れものです。

収納の奥行分、音も多少遮れるでしょうし、天井まであるから大容量です。

間仕切りも壁もいらないので元に戻すにも移動するだけですので簡単です。

仕切らなくする場合は収納を壁付けにしてしまえばいいだけですね。

また、移動が簡単なことから部屋の模様替えもでき、末永く使えるものになります。

収納が少ないことが多い子供部屋では使い勝手がいいと思います。

 

まとめ

可動式間仕切りとはどういうものか、また、可動式間仕切りのメリット・デメリットについてまとめてみました。

自分たちの生活には可動間仕切りが合っているのか合っていないのか、必要性はあるのかどうかなど、

将来のことまで見据えて、採り入れるかどうするか決められればいいですね。