Q: 図面を見せられても、見慣れていないので完成のイメージがわきません。どうしたらいい?
また、提案された間取りが住みやすいかどうかの判断がつかず決められません。
新築のイメージが間取りを見ただけではわからない時は?
平面図を見ても、見慣れていないとイメージができないものです。
間取り図でわかることもありますが、それが立体となった状態はなかなかピンと来ないものです。
ではどうしたら?
・CADで立体に見ることができる図面を作成してもらう
内観パース(透視図)や鳥瞰図(上空から鳥が見ているような目線のもの)などを間取り図以外に併せて作ってもらえればわかりやすくていいと思います。(CADとはコンピューターを用いて設計する事。また、コンピューターで作った図面のことです。)
また今では、間取りの中を実際に歩いているように見ることができるCADもあり、とてもイメージがしやすいものです。
・今住んでいる家の間取りと比較して大きさなどを理解する
住んでいる家の大きさがわからなければ、見て測ってもらって広さを教えてもらいましょう。
幅や奥行、面積など、実際住んでいる家と計画中の間取りの広さを比べることができればイメージしやすいと思います。
ただ面積(広さ)はわかりやすいかもしれませんが、高さや空間の広さ(吹き抜けや天井が高い場合等)は感覚的なものなのでわかりにくいかもしれません。
・自分で図面を作成する
3D(立体)にできるアプリやフリーソフトなどで作成したり、サービスで作成してくれるものやシミュレーションできるものがあるのでそれを利用する。
スマホやタブレットでも手軽に使えるものがありますし、作ってくれるサービスをやっている会社もあります。
・模型を作ってもらう
とてもわかりやすいものですが、何度も作るのは手間と時間がかかります。
変更した時にその部分だけ直すというわけにもいかないので、一から再度作ることになると効率が悪いです。
実際に作ってもらうなら、ある程度間取りが決定し、ほぼこれで建てるとなった時の確認のために作製してもらうようでしょう。
・本やネットなど、図面を日頃から見て慣れておく
日頃から住宅誌などを見るようにする。
間取りと写真、両方載っているものを見て雰囲気をつかめるように慣れておく
住宅誌だけでなく今どきはインターネットでたくさん見ることができます。
インスタグラムでもハッシュタグをつければ間取りばかり集めたものを見ることができますね。
慣れてくればその平面図が立体となって思い浮かびます。
そうなると風の流れや日の入り方、視線、音の問題などいろいろなことがわかるようになります。
実際に間取り図の中で生活しているつもりになって動きをシミュレーションしてみるとだんだん慣れてくると思います。
新築の間取りが決まらない時
イメージできたとしても実際にその間取りがいいのか悪いのか判断がつかなかったり、
家族間で意見が割れたりとなかなか決まらない時は、何をポイントに考えたらいいのでしょうか。
ポイントとしては、
・いちばんその家に長くいる人を基準に考える
長く生活する人が住みやすいといいですね。
・家事をする人が動きやすいようにする
家事は時間が取られることなので、少しでも動きやすく効率的にできるように考えるといいと思います。
・必要な部屋数、大きさなど全部書き出してみる
初めに自分たちの必要最小限を把握しておきましょう。
あればあるだけと大きく考えるより、最小から追加していく方が予算オーバーにならないと思います。
・家づくりの第一希望を採り入れる
これだけは優先して採り入れたい、外せない、という家族の希望を話し合って書き出してみましょう。
希望する内容によっては複数採り入れられることができるかもしれないので、第3希望くらいまで書き出しておきましょう。
家族の全部の希望を把握するために第3希望と言わず、いくつでも上げておき、
◎必ず採り入れたい
◯できれば採り入れたい
✕難しければあきらめる
というように仕分けておきましょう。
すべて思い通りにはいかないものです。妥協できるところも考えてみましょう。
あなたが重要視するのはどんなポイントですか?
部屋数?
広さ?
カッコよさ?
使いやすさ?
全部採り入れたいとなっても難しいかもしれません。
家族でよく話し合って皆の意見が一致していることはまとめておきましょう
まとめ
図面は見なれていないとなかなかイメージできないと思います。
立体に見える図面なら全体像を掴めるでしょう。
間取りは採り入れたい希望から優先順位をつけてあげておき、また、家事をする人のことを優先して考えていくといいでしょう。