インナーバルコニーのメリット・デメリットや使い方。サンルームとの違いは?

快適な家づくりを考える人が増えている今、インナーバルコニーを採り入れる人が増えています。

インナーバルコニーとは、半屋外でバルコニー部分が建物の内側に引っ込んでいる形のバルコニーのことです。

ここではインナーバルコニーのメリットとデメリット、

またインナーバルコニーと似たようなサンルームやベランダなどの言葉の違いについても

解説していきます。

 

インナーバルコニーのメリット

インナーバルコニーは多様な使い方ができてとても便利です。

最近流行っていてとても魅力的な使い勝手のよいバルコニーです。

 

第2のリビングとして

リビングに併設の場合、外部と内部の中間のような存在なので、イスやテーブルを出して第2のリビングとして使えます。

続き間のように使え、広がりを感じられます。

天気のいい日には心地良く過ごせそうですね。

バーベキューも外部なので気にならず楽しめます。

また、奥まっているので人目が気にならず心地良く昼寝もできますし、天気の良い夜は月や星を眺めたりして過ごせます。

お風呂上りに涼むこともできますね。

外の風が感じられるのでリフレッシュに恰好の場所となります。

アウトドアを楽しむ

前述のバーベキューの他に、広さが確保できるようなら、家にいながら気分を変えてグランピングも楽しめます。

準備や片付けも家なのでラクですね!

ガーデニングの場所として

直射日光があたらず、風通しが良いので、ガーデニングに最適です。

室内から緑が見えるのは嬉しいですね。

家庭菜園などもキッチンと近ければ、ハーブをちょっと摘んで…など便利です。

目が届く子供の遊び場として

室内にいても見える範囲にいてくれるので安心して遊ばせられますね。

室内でずっと過ごすより、外の空気に触れることができお子さまもストレス発散になります。

ペットの居場所として

室内に近い外部なのでペットの居場所にできます。

家事スペース・洗濯物干しに

お勤めなどで家を留守にすることが多い家庭では、洗濯物を干しっ放しで出かけても雨に濡れることがないので、

慌てて家に帰る必要がなく、とても重宝します。共稼ぎのお宅には役立つでしょう。

洗面所に近い場所か、洗面所から出入りできるように計画すると動線が短くなり使いやすくなります。

この場合は、できればリビングから洗濯物が見えない場所がいいですね。

 

インナーバルコニーは、使い方によっては水道を設置すると何かと重宝しますのでおすすめです。

 

インナーバルコニーのデメリット

使わなくなる可能性がある

目的が決まっていないと中途半端なつくりとなり、いずれ使わなくなる可能性があります。

実用的な洗濯物干しのように使うのか、セカンドリビングのように使うのか、

目的をしっかり持って決めた方が後々使わなくなってしまうということがないでしょう。

リビングが1階なのか2階なのかによっても違ってきます。

部屋が暗くなる可能性がある

インナーバルコニー自体は光が差し込み明るくなりますが、奥の部屋に光が入りにくくなる可能性があります。

別の面から光が入るようにするなど工夫が必要です。

普通のバルコニーより費用がかかる

工事代金は普通のバルコニーよりインナーバルコニーの方が多くかかります。

また、インナーバルコニーは屋根があるので延べ床面積に含まれますが、

固定資産税は建物の延べ床面積で計算されるため固定資産税の対象になり注意が必要です。(条件によります)

 

 

インナーバルコニーとサンルームの違い

インナーバルコニーとサンルームの大きな違いは室内か屋外かという点です。

サンルームは光を取り込む室内の部屋です。

壁や天井がガラス張りになっていて名前の通りに感じます。

そしてインナーバルコニーは、インナーといっても実は屋外になります。

リフォームでインナーバルコニーに窓を付ける場合もありますので、サンルームと似たような

感じになり、区分けが難しいところです。

リフォームでベランダにサッシを取り付けて囲い、サンルームのようにする場合もあります。

 

また、インナーバルコニーとサンルームの他にも、

似たような言葉や外部の名称がありますので、それらも整理していきましょう。

 

バルコニー

建物から外に張り出していて屋根がないものをいいます。

間取り図ではバルコニーと書かれていることが多いです。

これはベランダよりバルコニーの方が響きがいいからかもしれません。

雨の日には濡れてしまうので使うことができませんが屋根がない分安くなります。

 

ベランダ

建物から外に張り出していて屋根があるもの。

昔ながらの言い方で、洗濯物を干す場所というイメージがあります。

確かに屋根があるので洗濯物を干すにはバルコニーより優れているでしょう。

 

バルコニーとベランダはあいまいでどちらも区別なく使われがちです。

これらの区別がはっきりわかっている人は少ないかと思いますので、

そんなにこだわらなくてもいいのではないでしょうか。

 

ルーフバルコニー

屋上にあるバルコニーを差します。部屋の上部にあるものです。

屋上の屋根部分に作られた、日当たりがよく開放的な比較的広めの空間のことです。

マンションなどでよく見られますね。

庭が取れない場合などに活用できます。

 

テラス

庭に出やすくした1階の床で地面より1段高くなった部分です。

タイル張りにすることが多いです。

 

インナーテラス

サンルームのように屋内にある空間。

サンルームはガラス張りですが、インナーテラスは普通の室内と同じように壁、天井、窓で構成されています。

 

ポーチ

玄関の外側部分の庇や屋根がかかった平らな部分を差します。

 

パティオ

パティオとはスペイン語で中庭や裏庭を差す言葉です。

建物に囲まれた屋根のない屋外空間のことで、石やタイルが敷き詰められています。

本来のパティオには植栽や噴水があることが特徴ですが、日本ではシンボルツリーは採り入れたとしても

噴水の設置は少ないかもしれません。

 

坪庭

和風のごく小さな庭のことです。

和風の建物で塀や垣根などが特徴的です。

坪庭という通り数坪程度のものなので主に観賞用の庭となります。

 

まとめ

単に住むだけの家ではなく、暮らしを楽しむためや生活しやすくするためなど、

プラスアルファでインナーバルコニーを採り入れるという方が増えています。

他にも内部と外部をつなぐテラスや中庭、サンルームなどありますが、

使わなくなった、要らなかったということがないよう、自分たちの暮らしに必要なものかどうか

よく検討してみてください。