新築のイメージを間取りに。LDKの捉え方や家の外観スタイルの種類

新築のイメージを間取りにするためには

家づくりで一番の楽しみであり、一番重要なのが間取り計画。

これ次第で今後の生活が左右されると言っても過言ではないでしょう。

だれでも漠然とこんな間取りが良いというイメージは持っておられるでしょう。

よくわからないという人でも、シンプルで無駄がない家がいいとか、広々とした吹き抜けに憧れるとか、趣味のピアノを気にせず弾ける部屋が欲しいとか…ざっくりと思い描くものはあるでしょう。

ただ、これを形になるように図に表すとなると難しいかもしれません。

そこで、プロに依頼するわけですが、イメージを言葉で伝えるというのは受け手の取りようによってずいぶんと変わるものです。

できるだけ正確に伝えるには、住宅雑誌やインターネット、SNSなどで、好きなタイプの写真や間取り例などをストックしておいてそれを見せることです。

家族でも好みが違うでしょうから皆でそれを見て話し合っておきましょう。

これをやっておくと話もスムーズに進みますから、ぜひやってみてください。

 

その他、間取りを決める上では、法的な制約や建設敷地の状況(地形や高低差)、自然環境、採光や通風、生活動線、将来の可変性、方位や家相と、様々な要素を考慮しなければなりません。

できあがった図面を見ると、要望からなんとなくこんな感じになったと思われるかもしれませんが、そうなるには、それなりの理由があるのです。

急ぐあまりに、この作業がおろそかになると家の出来ばえも変わってくるわけです。

一生の棲家ですから、スケジュールには余裕をもってできるだけ、この間取り作業に時間をとって下さいね。

 

新築の間取り、LDKのスタイルは?

家って、トイレ・洗面・浴室は当然必要ですけど、台所・食堂・居間は、それぞれの家庭によっていろんなスタイルがあると思います。

現在では、対面式のキッチンがあって、リビングとダイニングが一体となったスタイルが一般的になっているというか、建売住宅ではもはや常識的なLDKの形として確立しているといってもいいでしょう。

それは、この形が最も多くの人に好まれるからなのでしょう。

今のキッチンはお掃除が楽なものが増えて、いつでもきれいにしておけますね。

そんなキッチンだから見えるところでもよくなりました。

こもって炊事じゃなく、家族の気配が感じられるように、そしてテレビも見えるように、とリビングやダイニングと一緒の空間に持って来るようになりました。

お子さんと一緒に食事の用意をしたり、ダイニングで宿題をする子供の様子を見たりしながら、という家庭もあるでしょう。

とてもオープンになりましたよね。

奥様からしたら一人で家事というさみしい思いをしなくてすみ、嬉しいですね。

 

そこで、せっかく注文で建てるわけですから、このLDKというスタイルに疑問を持ってみましょう。

これまでの生活やこれからの生活を想像してみてください。

LDKスタイルが本当に自分たちの生活にマッチしますか?

食事の支度、食事の仕方、食後のくつろぎ方は各家庭によって、その時のシーンにはそれぞれのスタイルがありますよね。

まずはこんなところから「なぜ?」って考えてみてください。

 

お料理が好きだからキッチンは自分の城として囲いたい、という人もいるでしょうし、キッチンからの音やにおいや油汚れを少しでも広がらせたくないからキッチンは分けたい、という人もいるでしょう。

また、昔ながらのちゃぶ台で食事…の流れから、ダイニングとリビングは別々にしなくても、という人も

いることでしょう。

他にもパン作りや蕎麦打ちをしたい、という人はキッチンに並ぶ広い作業台か、大きなダイニングテーブルを置きたいと考えたりもするでしょう。

それを人に教えたいとなれば、より広い空間が必要となるでしょう。

 

このように人それぞれのスタイルがあるでしょうから、ありきたりの間取りにとらわれずに、自由な発想で考えてみましょう!

望みが叶えられる注文住宅なのですから。

 

家の外観スタイルの種類はどのようなものがある?

家のデザインやインテリアのイメージを表現する場合いろいろな呼び方があります。

昔は、和風か洋風か和洋折衷とおおまかに分けていましたが、現在ではもう少し具体的に分類されているようです。

 

外観スタイルの種類

例をあげますと、

・洋風

・和風

・シンプルモダン

・ナチュラルモダン

・洋モダン

・和モダン

・シンプル

・エレガント

・カントリー

・アーリーアメリカン

・トラッド

・ベーシック

・クラシック

・北欧風

・南欧風 ……思いつくだけでも、言葉で表してみるとたくさん分類できますね。

なんとなくイメージはわきますが人によって感覚は微妙に違うと思います。

建築業界の人でも、このデザインは○○風だと正確に定義できるものではありません。

やはりこれらの言葉だけでは表現しきれない部分があるので、写真など視覚的に明確にした方がいいでしょう。

最近の傾向としては、○○モダンというふうに飾り気の少ないスッキリとしたデザインが好まれているようです。

また、和洋折衷はいつの時代も変わらずに人気がありますね。

 

外観デザイン

家の間取りが決まったら今度は外観デザインを考えます。

建築で最も見せ場となる外観部分を「ファサード」とよびます。

いわば家の顔となる部分ですね。

外観のデザインて、間取りができてから後付けで考えることもありますが、間取りと平行して平面的な計画をしながら外観上もどうなるか三次元的に考えるものなんです。

窓の位置やバルコニーの位置づけ、外周壁にあえて出っ張りやくぼみをつけたり、仕上材や色を上下間や方位で変化させたりと試行錯誤します。

 

例えば、窓は部屋によって大きさをかえたり、上下左右にある位置をあえてランダムにするとそれはそれでデザインになりますが、

大きさや開閉形状、1階と2階の位置を正確に揃えると、規律正しいシンプルさが、またきれいなデザインとなります。

この窓の位置を揃えるということは、耐震的にも有利になります。

高いお金を出して買う我が家ですから、他には無い個性的なものにしたいという願望はあるでしょう。

ただ、デザインに凝るということはコストアップにつながることなので、全体のバランスを考慮して

適度に格好つけることですね。

凝り過ぎるとメンテナンスコストもかかりますからね。

 

外観デザインもその時代で流行りがあったりしますが、何十年と住み継ぐものですから、時を経ても飽きの来ない、さらには時の流れと共に味を増していくような家でありたいですね。

 

 

ひとつ追加ですが、外構について。

外観に合わせて外構も同じスタイルにして、トータルでデザインしましょう。

外構がちぐはぐだとせっかくの家が映えません。

逆に言うと、外構がいいと建物も素敵に見えてしまいます!

外構は余ったお金で後々…ではなく、最初から建物の一部として計画するようにしましょうね。

 

まとめ

間取りや外観のデザインなどについてお話ししてみました。

間取りには時間をかけて、自分たちのスタイルで居心地の良いものにできるといいですね。

外観は長い目で見て飽きの来ないデザインにしておくとよいでしょう。