住宅に使われている無垢材とは? 無垢材の特徴や注意点について解説

住宅に使われている無垢材とは? 無垢材の特徴や注意点について解説

新築の建築や大幅な建て替えは、多くの人にとって一大イベントのひとつです。しかし、建てる際に使われることもある無垢材という木材について詳しく知る方は少ないでしょう。

今回は、無垢材とはどのようなものなのか、さらに無垢材の注意点や無垢材を住宅に使うメリットとデメリット、住宅以外にも何に使われているのかについて詳しく解説します。

住宅に使われている無垢材とは?

ヒノキ、松など自然の中で育った原木を使い、必要な大きさにひきわり、その後加工(防腐加工や塗料)せずにそのまま使う木材です。最近では特に床に使われていることが多いです。

また無垢材は古い建築物によく使われており、歴史がある寺などは無垢材が使われていることが多くなっています。

無垢材の特徴として、以下のようなことが挙げられます。

湿度調整を自分でしてくれる

夏は涼しく冬は暖かく、ある程度調整をしてくれます。特に断熱性はとても高く、周りの温度に影響も少ないです。

木材という自然が調整してくれることで、エアコンによる冷えなど体への負担も少なめです。

落ち着くことができる

樹木などから発生する成分によってリラックス効果が出ます。自律神経を安定にも良いとされています。伐採されてもその効果は失われないので、ストレスを、完璧には難しいですが、少なからず軽減することができます。

時が経つにつれ頑丈に

きちんと狂いもなく建てられた無垢材を使用した建築物は、伐採された後も乾燥していくことで強度が高まってきます。特に上質な木で、木の年齢が高い木材は強度も高いといわれており、地震の際の耐久性はコンクリートよりも強いです。

無垢材を使った住宅の注意点

無垢材を使った住宅の注意点として、以下のようなことが挙げられます。

 乾燥度合いによってトラブルが起きる可能性がある

無垢材であっても、乾燥させる度合いを間違えると割れやねじれが起きて、建築後に不具合が起きる可能性があります。十分に乾燥させた無垢材を使用しているかどうか、確認が必要です。

手入れやメンテナンスが必要

無垢材はきれいですが手入れが大変です。手入れをしていないと、変色したり腐ったりします。そして無垢材は天然素材であり、加工もされていない分、汚れてしまうとすぐに染み込んでしまいます。

ですので、施行してもらう際にはできるだけ汚れないような対処をしてもらうか、汚れた時の対象法を聞いておくと良いです。

他にも無垢材は上記にあげたカビ予防にもなる反面、膨張、もしくは収縮しやすく、すき間があいたりすることもあります。

無垢材を住宅に使うメリットとデメリット

無垢材の住宅のメリットとして、以下のようなことが挙げられます。

 シックハウス症候群になりにくい

シックハウス症候群の原因に建築の際に使われる化学物質やカビやダニからの空気汚染などがあげられます。そして最近の床などに使われている複合フローリングでは接着剤を多めに使用されています。

無垢材自体には接着剤は使わずに使用されていることが多いです。減ってはいますが、天然材料を使った接着剤を使ったりもします。

ですので、ほとんど化学物質が含まれていない無垢材は、化学物質に敏感な方にとって安心して過ごせる木材ともいえます。

湿度調整や消臭効果がある

無垢材は湿度が高いと水分を吸収して、高いと放出することで適度な温度を調整してくれる作用があります。さらに無垢材の精油成分は細菌やカビの増殖を抑えることでカビ予防にもなります。

他にも、消臭効果があるといわれており、家の中の空気も比較的きれいに保てます。

時が経つにつれ、色つやが変化していくところ

無垢材は加工されていないため、年月が経れば経るほど、色つやも変化していきます。色つやが変化してくことで味わいや深さ、美しさが出てくるのは無垢材ならではです。

 踏み心地や肌触りの良さ

断熱性もあり、さらに熱伝導率も低いので、夏はサラサラとべたつくことがなく、さわり心地も良く、冬も裸足でも冷えにくく、温かく柔らかい踏み心地が味わえます。

デメリットとして挙げられるのが、以下のようなものです。

価格が高い

加工せずにそのまま使う無垢材は、きちんと乾燥させないといけないことや、できるだけきれいなところを使うため、比較的高めの傾向にあります。

 水や傷に弱い

天然の木材は、どんなに堅い木でも傷がつきやすく、柔らかい木を使った場合、例えば床に使用した場合、何か落とした時に床がへこむ可能性もあります。また修復もできることはできるのですが、全面を削り直すという素人では難しいです。

さらに、水にもあまり強くないので、上記にあげた通り汚れが残りやすく、シミが残ってしまうこともあります。

住宅以外に無垢材で作られている物

無垢材はほとんどが住宅に使われることが多いですが、住宅以外では家具に使われることがほとんどです。

テーブル、椅子、木材のソファーやこたつ、タンスなど、木材が使われる家具なら和風、洋風問わずに使われています。基本的には、テーブルに使われることが多いです。

まとめ

無垢材を使っているところは昔に比べると少なくはなってきています。ですが天然の木材ならではの肌触りや、特に化学染料などに敏感な子どもやもともと敏感な方にとっては、無垢材を使うことで住みやすい家になるでしょう。

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