子どもも遊べる?屋上のある家のメリット・デメリットをご紹介

子どもも遊べる?屋上のある家のメリット・デメリットをご紹介

屋上のある家って、憧れますよね。

見晴らしのいい場所で景色を眺めることができますし、庭以外で子どもが遊べる場所としても使えます。

普通の家の場合、屋根があり、屋根の上には登れませんが、マイホームは必ずしも屋根がある必要はなく、屋上を作ってもいいわけです。

しかし、屋上のある家って実際のところどうなのでしょうか。

今回は、子どもも遊べる屋上のある家のメリット・デメリットについて解説していきます。

屋上付きの家のデメリット① :構造上のマイナスがある

屋上のある家のデメリットとしてまず代表的なのは、屋上を作ることによって構造上のマイナスが生まれることです。

その代表例を以下にご紹介します。

雨漏りのリスクが大きい

屋上のある家の最大のデメリットは、雨漏りのリスクが通常の屋根のある家に比べて飛躍的に高いことです。

家づくりにおいて、防水機能や水はけの良さは要となるくらい重要なのですが、本来屋根がある部分に屋上を設けることで、屋上部分に水が溜まりやすくなります。

当然、屋上の水はけ設備として雨樋などは設けられるものの、水溜りとして溜まってしまった水は、樋を使ってはけることはできません。

しばらく水が溜まったままの状態が続けば、屋根のない屋上付きの家の場合、屋上から室内部へ雨漏りが起こるリスクが高くなってしまうのです。

保証はつくものの、長くても10年程度。

それ以上の期間が経ってから補修するとなると、実費を負担しなければなりません。

雨の多い日本では、屋上付きの家は本来向かないのです。

本来屋根が持つ機能性が、屋上化によって失われる

屋根というのは、ただ建物を覆う為のものだけではなく、実はいろいろな便利な機能があるのです。

大きく分けて3種類、「防水性」「断熱性」「通気性」の機能がありますが、防水性は雨風を凌ぎ、あるいは浸水させない機能を指し、断熱性は陽射しによる熱と光を遮る機能を指し、通気性は室内に溜まった熱を自然な通気によって放出する機能を指します

いずれも家屋にとっては重要な機能です。

屋上のある家は屋根がないので、こうした機能性が得られない、あるいは弱まるリスクがあります。

特に断熱性は非常に影響を受けやすく、屋根のない屋上付きの家では、特に夏、陽射しによる熱が直接射し込んでくることから、室内がとても暑くなります。

また、通気性も悪いので室内に熱がたまりやすいです。

なお、防水性に関しては先ほどの雨漏りのリスクの問題があります。

木造住宅には向いていない

屋上は、木造住宅の場合は設置しないほうがいいです。

問題なのは屋根がないことによる防水性の弱さで、特に木造住宅の場合では、すぐに雨や雪の影響を受けて、屋上に溜まった雪が融けることによる浸水などで、最悪全面改修しなければ暮らしていけないレベルに失敗する可能性があります。

屋上付きの家のデメリット② :コストが高い、トラブルの元になる

構造上の脆弱性に加えて、デメリットは更にあります。

以下にご紹介します。

維持費・管理費などのコストが高い

屋上付きの家で最も厄介なのは排水で、雨が降った際に特に雨樋が詰まるなどすると、すぐに屋上に水が溜まってしまいます。

気づかぬうちに屋上全体が浸水するくらい水が溜まってしまうと、先程ご紹介した構造上の防水性の弱さがたたって、すぐに屋内に浸水してしまうことになり、屋内や構造部分の腐食リスクが高まってしまいます。

排水機能だけは絶対に滞らないよう、常日頃から雨樋や排水設備だけはしっかりと掃除を欠かさないようにしましょう。

また、屋根がなくても防水工事は業者に依頼すれば対応してもらえますが、それも定期的な防水処理が必要になるので、普通の屋根付きの家に比べると維持管理費のコストが非常に高くなってしまうことを覚悟しなければなりません。

近隣トラブルの元になる

屋上を設置する理由として、屋上で花火を見たり、バーベキューをやりたいとか、そういったことがよく挙げられます。

子どもを存分に遊ばせたいという気持ちもあるでしょう。

しかしながら、近隣の家と家の距離が近い場合、屋上でバーベキューをしたり、子どもが大騒ぎなどしようものなら、騒ぎ声が騒音になり、またバーベキューの煙なども、近所にとって大迷惑になる場合があります。

トラブルの元になってしまっては、折角の屋上が台無しです。

屋上でバーベキューをするときには、例えば近隣の住宅が洗濯物を干している間は焼かない、深夜近くの遅い時間まで騒がない、遅くとも21時までにはお開きにするなど、近隣とのトラブルに発展しないよう、何事もマナーを守って行うようにしましょう。

屋上付きの家のメリット①:洗濯物が干しやすく、乾きやすい

屋上が家にあることの代表的なメリットは、広い場所で洗濯物を干せることと、直射日光が遮られることがほぼないので洗濯物が乾きやすいことです。

特に子どもが何人かいる家庭の場合、幼い頃は砂や泥などで遊ぶことで服を汚しがちですし、中高生の子どもがいれば体育や部活動などで毎日汗をかいて帰ってきますので、1日に大量の洗濯が必要になります。

洗濯が一度に大量に干せる、しかも乾きやすいという屋上のメリットは、特に子どものいる家庭では大きなメリットになります。

日光は容赦無く降り注ぐので、布団など大きな物でも比較的すぐに乾きます。

屋上付きの家のメリット②:子どもやペットの安全な遊び場として使える

特に土地が狭く、道路が家のすぐ側に走っているような地域の場合、屋上を作ることで子どもやペットの安全な遊び場を確保できるというメリットが非常に大きくなります。

団地などであればともかく、住宅が密集していて道路が張り巡らされているような場所では、ちょっと道路に子どもが飛び出しただけでも命に関わる大事故に繋がるリスクがあります。

かといって、健全な子どもの育成のために、遊ぶのをやめろとも言えません。

そんなときに屋上があれば、安全に遊び場が作れますし、夜遅くに騒がないなど時間さえ守れば、近所に迷惑がかかることもなくなります。

家の中でゲームばかりしているより、外の空気に触れて元気に遊べるというのはとても健康的で親御さんもうれしいのではないでしょうか。

 

またペットの遊び場にもなります。

屋上には、ガーデニングやプールなどを設置することも出来ますし、天体観測用の望遠鏡など、趣味のための設備をたくさん設置することが可能です。

時にはバーベキューや花火大会などを楽しむことも出来ます。

ただし、集まってパーティーなどを行う際は騒ぎすぎて近所の迷惑にならないよう気をつけましょう。

まとめ

以上、屋上付きの家のデメリット→メリットの順番に一通りご紹介しました。

ご紹介したような屋上付きの家の利点・欠点をしっかり理解した上で、屋上を作ることに関して家族全員で話し合ってみましょう。

ただでさえデメリットの方が多い屋上造りですので、慎重に検討して決めるようにしましょう。

埼玉県さいたま市の工務店「樹づくり工房やない」では、子どもから大人まで家族全員の希望をしっかりとヒアリングした上で、お客様のご希望に沿った家を、出来る限り低コスト・高機能で実現できるよう、最大限尽力いたします。

工事中にお客様自らが壁塗りや板張りを体験できたり、家に記念に手形を残すことも可能なので、特に子どもさんがいらっしゃる場合、一生の記念になるでしょう。

埼玉エリアで屋上付きの家を検討中の方は、是非一度お問い合わせください。