墨出しとは

大工さんが昔ながらの技法で、柱や梁の材料同士が外れないように様々な仕掛けを施すための下書き線を描くこと、
言い換えると、加工する材料に切り取り線のようなものを印すことを「墨付け」といいます。

現在ではこの加工作業をコンピューター制御による機械で行うことが多くなりました。

この機械加工のことを「プレカット」といいます。

 

次に、基礎工事から完成間近の設備機器取付に至るまでの間、現場において様々な材料や器具を据え付けるための基準線や点を、床や壁などに印しする作業を「墨出し」といいます。

この作業は、かたちに残るものではないので仮設工事に含めています。

 

この墨出し作業で寸法を間違ったりすると後に続く工事に支障をきたすことがあるので現場監督も念入りに確認します。

これらの作業も、かたちには現れませんが職人さんがスムーズに仕事をするために欠かせない仕事のひとつです。