仮設工事とは

読んで字のごとく、仮に設ける工事のこと。

したがって建物完成時には無くなってしまうものです。

 

それでは、主な用語を紹介しましょう。

はじめに、「足場」です。

柱や梁などを組み立てる時から、外装を仕上るまで、職人さんが安全に作業をするため足の踏み場にするものです。

外の作業が終わると共に解体します。

建物内部でも吹抜けや高い天井がある場合も一時的に移動できる足場を組むことがあります。

 

次に「養生」

仕上げを施した部分に傷がつかないように保護する。

又は、作業する部分以外のところに傷や汚れがつかないようにするための紙やビニールを貼ることを養生といいます。

 

それとは別に、仮設工事とは関係ありませんが、基礎のコンクリートを打ったあと規定の強度に達するまでしばらく時間をおきます。

これも「養生する」といいます。

 

人が病気をして回復するまで安静にすることを養生といいますよね。

これに似たような意味合いです。

 

その他には、職人さんが使うトイレ、工事に必要となる電気や水も仮に設置します。

それから現場に関係者以外立ち入らないようにするための敷地周囲に設ける囲いや道路側に設けるゲートなども仮設工事に入ります。

あとは、工事期間に発生する木の端材や材料を梱包しているダンボール等の運搬処分費があります。

 

以上のように、現場ではたくさんの職人さんが入り乱れて工事が行われるわけで、完成引渡しまでに傷やごみが無いようにしてスムーズに仕事を進行させるための補助的であって重要な作業が仮設工事になります。