基礎は建物を支える上で大切ですが、基礎も含めた建物全体を支えるのが地盤です。
建物は長期的にかかる自重と積載荷重の他に、短期的にかかる積雪、風圧力、地震力に対して崩壊することなく耐えなければなりません。
その建物にかかる様々な力は基礎を通じて地盤に伝わります。
したがって地盤が軟弱だとその力に耐えられずに建物が傾いてしまいます。
それだけに地盤の強度を事前に把握することは建築する上で最も重要といっても過言ではありません。
よく建て替えで、前の家がなんともなかったから地盤調査はいらないなんていわれますが、そっくり同じものを建てるわけでは
ありませんから何が起きるかわかりません。
また、法律でも義務化されたに等しいくらい地盤の性状を把握することが厳しく求められています。
そう考えると地盤調査によって得られたデータは建物本体と同様、立派な財産と言っていいでしょう。
調査結果は、調査ポイントごとに地盤の強弱を表すグラフ状にしてまとめられ、報告書として製本されます。
結果により軟弱と判断されれば、地盤を改良し補強する工事が別途必要になります。
建物を長年に渡って支えるための礎となるものですから資金計画を立てる上でしっかり予算に入れておきましょう。