Q: 注文住宅で新築を考えています。
家づくりは初めてなので、失敗や後悔をしないように上手に間取りを決めたいと思います。
そのためのコツなどがあれば知りたいのですが。
注文住宅で失敗や後悔はしたくないけど…
建売住宅を買おうとした時は、実際に出来上がっている建物を見ることができますから、
広さや使い勝手などを考えながらじっくりと決めることができますよね。
「形のあるものを買う」ということになるので、こんなはずではなかった、ということは少ないと言えるでしょう。
ですが、建売と違って、注文住宅で自分たちの好きなように家を建てようとした場合には、
事前に見ることができる建物がありません。
そうなると、平図面や立体に見える透視図(パース)、また模型などからイメージして決めていかなければなりません。
図面などから大体は掴めますが、それでも、形になってその場に立って初めてわかるということもあるでしょう。
はじめは気付かなくても住んでみてから感じる部分というのもあるかもしれません。
それなら建売でもいいよね、と思うのはちょっと待って!
建売は建ててる途中を見ていないので、どのような材料を使っているのか、どのような施工方法なのか、
といったことがわかりません。長く生活していく家なので心配ですね。
どちらにしても、工事のことは素人にはよくわからないし…ということになりますが、見ている目が
あるかどうかの違いがあります。
建ててしまって誰かに売るということと、建て主がわかっている上で建てる、というのでは施工に携わる側の
姿勢が違うのではないでしょうか。(手抜きをすると言っているのではありません。)
注文住宅は、前もって見てみることができないので、失敗や後悔につながる可能性はなきにしもあらずですが、
自分たちのライフスタイルに合わせた間取りにできることはとても魅力的なことです。
どんなに考えて建てても、ああすればよかった、こうすればよかった、ということは少なからず
出てきてしまうものです。
一生に何度も建てることができないものですから、大抵は未経験であり、これは仕方のないことだと言えます。
建てた人がどのようなことに失敗しているのか、何に後悔したのか、聞いてみたり調べてみるのもひとつの手でしょう。
では注文住宅にする場合は、どのようにところに気をつければ失敗が少なくなるでしょうか。
注文住宅の間取りの決め方
まずは、建売を買うわけではないので、自分たちの夢や希望を家族皆であげてみましょう。
その全部を叶えることは予算のこともあり難しいかと思いますので、そこに優先順位をつけてみてください。
また、自分たちの暮らし方から、必要な数やスペース等を把握してください。
…ちょっとわかりにくいですね。
例えば、女性が多い家族だから洗面台は2つとか、和室はリビングと隣にして開け放せば広い部屋にできるように、
等というように。
それらを箇条書きでもいいので書き出し、イメージしているものに近い写真などを集めて、間取りを考えてもらうと
近づいてくるでしょう。
物理的なことでの失敗はプロの助言により避けられることかもしれませんが、例えば空間の感じ方などと言った
感覚的なもの、ニュアンス、イメージといったことは本人たちの捉え方なので何とも難しい部分です。
できるだけ物理的なことは理解しやすいよう、CADで立体図など見せてもらったりできると思います。
注文住宅での間取りのコツとは?
臨機応変に変えられる間取り
家族の形は変化していくものです。
建てる時の家族の状況できっちり間取りを造ってしまうと、後々、変更するのが大変になります。
特に子供部屋など先々変化がある場所は、可動扉などにして臨機応変に使い勝手が変えられるような
間取りにしておくといいと思います。
そしてこれもよくあることですが、2階が寝室の場合、夫婦が高齢になってくると、階段の上り下りが
大変になってきます。
後々、1階ですべてのことができるような間取りにしておくと良いと思います。
造り付け収納は必要?
造り付けの収納にあこがれることもあるかと思いますが、ずっとそのままで良いかよく考えてみてください。
家族の成長とともに部屋の使い方も変わっていくでしょう。
ウォークインクローゼットもたくさん入りそう!と思いますが、片付けが苦手な人はただ放り込むだけになり、奥の方に踏み込めなくなる、なんてことも!
中に入って人が歩くところは物が置けないので全部が全部収納にすることはできません。
大きな納戸を1ヶ所設置するより、ところどころに収納スペースを分けて取ると使い勝手がいいと思います。
使う場所の近くにしまえることができればベストですね。
また、収納がたくさん欲しいという人が多いのですが、収納スペースはあればあっただけ、
その大きさに合わせて物が増えてしまうものです。
逆に考えればスペースが決まっていればそこに合わせて収納するか処分するか決められるのでは?
とも思います。
一つ買ったら一つ処分する、という気持ちでいればただやみくもにスペースを多く取る必要はない
のではないでしょうか。
あればあっただけ片付けが大変になりますし、規模が大きい家になれば建築費用も増えます。
適量の収納ですっきりとさせておきたいですね。
季節以外の時も考えて
計画している季節以外のことも思い出してみてください。
冬、あるいは夏に考えていると、反対の季節のことを忘れがちです。
よく思い出して1年中いつでも快適に暮らせるようにしたいですね。
一番家で動き回る人に合わせて生活動線を考える
家事をやる人に焦点を当てることで無駄な動きを減らせる間取りにでき、結果無駄な時間を減らせ、
快適な間取りになるでしょう。
また、自然と人が集まりやすいキッチンなどにして家族の協力が得られれば家事をやる人の負担も減り、
家族団らんの代わりにもなってプラスαでいいと思います。
住宅展示場の真似で大丈夫?
住宅展示場を見て素敵だからと真似して採り入れて失敗した、なんてこともよくあることです。
吹抜けやロフト、ウォークインクローゼット、シューズクローゼットなど、実際に自分たちの暮らし方と
合っているかどうか一旦立ち止まってよく考えてみてください。
あこがれだけでなく、自分たちの生活の仕方からそれが必要なのかどうかを想像しながら決めるように
してくださいね。
まとめ
注文住宅で建てたい人にとって後悔や失敗はなるべく避けたいことです。
わからないことや心配なことは、建築会社に任せっきりにするのではなく、聞いたり調べたり、
率先して自分たちで解決していくようにしましょう。
当社では疑問や不安があればご相談に乗らせていただきますので、遠慮なくご連絡ください。