新築の収納はどれくらい必要?物をリストアップし間取りの工夫を!

 

Q:新築の計画があるのですが、収納はどれくらい取ればいいでしょうか?物が多いので悩んでいます。

やはりリストアップしてみて収納量を把握しておいた方がいいでしょうか。

散らからないすっきりした間取りにしたいと思っていますが。。

 

新築の家の収納はどれくらい必要?

家づくりで悩むことのひとつが収納です。

あればあっただけしまうことができますが、本当に必要なものなのかどうか、いいチャンスととらえ、

考えるきっかけにできればいいのではないでしょうか。

 

新居に持ちこんだとして、それまでと同じようにただしまっておくだけのものは必要じゃないのかもしれませんよね。

思い出の品は別ですが、「もったいない」「いつか使うかもしれない」はご存じの通りなかなか訪れません。

 

収納はいくらたくさん作ったとしても、それでも足りないと感じる人が多い部分です。

一般的に床面積全体の15~20%ほどが収納スペースと考えれば十分でしょう。

30坪で9~12帖前後の収納スペースになりますね。

ちょっとこれを振り分けてみます。

・和室の押入 1帖

・シューズクローゼット 1帖

・パントリー 1帖

・納戸 3帖

・洋室のクローゼット 3帖

・物入 1帖

これで10帖ほどになりますが、足りそうですか?足らなそうですか?

 

ですが、どれくらいの収納量が必要なのかはそれぞれの家庭によって違うので、これは一概には言えません。

もっと少なくても済むかもしれません。

これは本人たちにしかわからないことですね。

 

捨てられない性格の人、あまりこだわらず処分できる人、物をあまり持たない人…。

また、きれいに片付いた殺風景な部屋では落ち着かない人、見せる収納が上手な人などといろいろなタイプの人がいると思います。

収納が足りなくならないか心配な人へ、これは考え方の一つとしてですが。。

持ち物全部が入るように収納スペースを考えるのではなく、極端な言い方ですが、そこに収まるように物を選んで収納する、

というようにしてみては。

 

× 物の量に合わせての収納

○ 収納スペースにしまうものをチョイスする

 

という考え方ですね。

 

収納が多くなればそれだけ坪数も増え、建築費用にも影響してきます。

必要ないもののためにお金をかけるということなら、一度立ち止まって考えた方がいいかもしれません。

 

新築の家で収納する物をリストアップしてみる

具体的にどのようなものがあるか見てみましょう。

・洋服、靴、帽子、バッグなどの身に着けるもの

・寝具類、座布団など

・家電

・本、いろいろな書類、紙類

・日用品ストック

・食器、調理器具、食料品ストックなどキッチン用品

・掃除道具

・季節、行事のもの

・防災用具、救急箱、工具箱、裁縫箱、アイロンなど生活用品いろいろ

・思い出の品物、子供の作品

・パソコン関係のもの

・CDやDVDなど(最近では減ってきているかもしれませんね)

・趣味の物

・インテリア関係

・外で使うもの(傘、アウトドア用品、庭手入れ用品、自転車空気入れ、車関係など)

・年代によって必要なもの(赤ちゃん用品、学校で使うもの、介護用品など)

・処分する前の一時置きするもの

家庭によって違うので、個々に全部書き出してみてくださいね。

 

またこれらをどこへ収納するかも大事です。

・外部(物置)

・玄関(シューズクローゼット)

・土間

・キッチン(パントリー)

・洗面所

・リビング

・納戸や物入

・洋室(クローゼット、ウォークインクローゼット)

・和室(押入)

・子供部屋

・階段下や小屋裏収納(あれば)

使う所に収納できれば、使いやすく、また散らかり防止になります。

 

これらを面倒でも全部書き出してみて、どの部屋にどれくらいの収納スペースが必要になってくるか把握し、収納計画をしていくと良いと思います。

すぐに増える衣類や靴などは、「一つ買ったら一つ手放す」「〇年経過して使わなければ処分」「収納場所に入らなくなったものは処分」というようにルールを決めるといいと思います。

また、新居に持ち込む家具や家電など、新しく購入予定のものはサイズなどを記入したリストにして早めに設計者に渡しておきましょう。

家電などはコンセントの数や位置なども影響するので早いうちに考えておいた方がいいでしょう。

 

新築の間取りを考える時にできる収納の工夫は?

 

使う場所の近くにしまうこと

遠いと面倒になって、後でしまおう…と出しっぱなしになったり、ちょい置きしたりしがちなので、

とりあえずの場所を作らないように、使う近くに物の居場所を決めると散らからなくなります。

 

アクションが少なく出し入れできること

きれいに片づけたいがためにこの扉の中のこの引出しに…というように丁寧すぎるなど一度で出し入れできないものは

やがて面倒になってやめてしまいがちです。

細かすぎると家族もどこにしまえばいいのか迷い、結局元に戻せないことに。

見えない収納内部はある程度ざっくりでも良いのではないでしょうか。

特にお子さんは習慣化できるように、簡単かつ長続きする工夫をしましょう。

ワンアクションが片付けを長続きさせるコツですね!

 

収納スペースいっぱいに収納しないこと

いっぱいに収納されていると、取り出しづらくなり、結果片付けづらくなります。

本なども余裕がないと元の場所に戻しづらく面倒になってしまいます。

いずれ増えてくるので最初のうちは余裕を持たせて考えてみてください。

 

家族皆がどこに何がしまってあるか把握できるようにすること

わかりづらい場所への収納は、長続きしません。

お母さんに聞かなければわからないとなると、いない時には片づけられません。

家族が覚えやすいように、いったん場所を決めたらあまり変えない方がいいでしょう。

家事を手伝ってもらえるようにしたいならなおさらですね!

 

いただきものが申し訳ない気持ちから処分できない人は…

感謝の気持ちがきちんと持てたものならば、処分することは悪いことではないと思います。

処分する前にもう一度感謝してお別れしましょう。

忘れないように写真に撮ってから処分するというアイデアもありますね。

 

これは子供の工作などにも言えます。全部取っておきたい気持ちはやまやまですが、数点だけ取っておいて、

他は写真に撮って処分してもいいのではないかと思います。

 

申し訳ないという気持ちからなんでも取っておくのは片付かない原因となるので、割り切りも必要かもしれません。

 

もう一つ、

高価なものだったから処分できない、愛着のあるものだから処分できない、ということもあるかと思います。

こう思ってずっと保管しておいたとしても出番が来ないなら手放すことを決めましょう。

ただ単に捨てられないからずるずるとそのまま…では仕方ありませんね。

どうしても捨てられないのなら、リサイクルとして欲しいと思っている人に譲るなどの選択肢もあります。

 

そして、前述しましたが、いずれ住み始めるようになってからは、1つ増えたら1つ減らす、というようにして、

次々と物を増やさないよう意識することが収納のコツではないかと思います。

捨てることが気軽にできないなら、気軽に増やさない心がけも必要でしょう。

 

まとめ

家を建てるならいいチャンスと捉え、断捨離し、新しい家では荷物もすっきりとさせてスタートしたいものです。

住むうちに物は必ずと言っていいほど増えていくものなので、最初の段階で余裕がないということがないようにしたいですね。