新築の色決め、外観はどう決めるのがいい?
建物の色というのはなかなか決められない方が多いようです。
前もってわからないものだからピンと来ないんですよね。
建売などのように実物を見て確認できるものならいいのですが。
まずは、好みがわかるものの切り抜きや撮った写真などを集めてイメージを伝えます。
そして数種類提案をしてもらう方法がいいと思います。
そこで気をつけておきたいことは、小さいサンプルで見るのと実際の大きな面積になったときの違いです。
色は面積が大きくなると明るくなる傾向があります。
それから、光の種類や当たり方でも違った色に見えます。
外壁を決めるときに部屋の蛍光灯の元で決めた色と実際に塗られて太陽光に照らされた色では、まったく違う色に見えることがあります。
外壁のサンプルはぜひ外の太陽光の下で見てみてください。
その時、地面などに置いて上から見るのではなくて、外壁と同じように縦に置いて(立てかけて)みてください。
そしてなかなか難しいかもしれませんが、その小さいサンプルは大きい外壁の一部だと思って見てみることが大事です。
一部分を見ているんだと想像してみるのがいいのですが、それがなかなか難しいので脳を錯覚させてみては?
例えば、大きめの厚紙や段ボールなどをくり抜いてそれをサンプルの手前に置き、そのくり抜き部分に見えている部分が外壁の一部なんだ、一部分だけを見ているんだ、と思うようにしてみてはいかがでしょうか。
サンプルの周りにも同じ色が続いているんだと脳をだましてみてくださいね!
そして、屋根の色は外壁に違和感のない色を合わせていくといいと思います。
見える部分が少ないですし、外壁ほど色数は多くないので決めやすいと思います。
カタログなどに使用例が載っているものは、対象のものを選んだ際に見てわかるので参考にしやすいと思いますよ。
室内と違い、外部は道行く人が目にするので、色選びを間違うと嫌ですよね。よく検討しましょう。
新築の内装の色決めはどのように?
床
外壁と同じように、床の色を決める時なら、床に直に置いてみるようにしてください。
しゃがんで近くで見るだけでなく、立った目線でも確認してください。
どれも実際と同じように置いてみて、検討することが大事です。
配色について
自然に感じるようにするには、下の方に濃い色を持ってきて、上に行くに連れて淡い色になるようにすることです。
安定感が得られ、落ち着いた空間となります。
反対にフローリングの色を白っぽい色にすると軽快なイメージになります。
壁や天井は白っぽい色にすれば明るくなり部屋が広くも見えますし、
天井に木目などを使用すれば落ち着きのある空間になります。
また、室内ドアや巾木、窓の枠、廻り縁なども、どの部分と合わせるかを決めなければなりません。
設備の色
好みで良いと思いますが、お手入れのことなども考えて決めるといいと思います。
浴槽は黒っぽい色を選ぶと垢や塩素など、白っぽい汚れが目立ちやすいので選ぶときは気をつけた方がいいでしょう。
キッチンはLDKの一部分なので部屋にあったイメージで選ぶことも選択肢のひとつです。
選ぶ色で印象が変わるので住宅誌やインターネットなどを見て選ぶようにしてはいかがでしょうか。
新築の色決めで失敗しないコツ
わからなければ、取替えがきかない部分には無難な色を選んでおくといいでしょう。
統一感を持たせれば失敗が少なくなります。
他には、実際に建っている家を見ることです。
散歩中などにいいなと思った外壁は、見て確認している外壁なので間違いないですよね。
想像ではないので失敗しないコツだと思います。
少し反れてインテリアの話しになりますが。
あまり多くの色を使わず数色に抑えるのがまとまりのあるインテリアのコツです。
ベースの色、メインの色、アクセントの色の3色くらいを使い、割合は7:2.5:0.5くらいとします。
一番多くの面積を落ち着いた白やベージュなどを使いベースカラーとします。
そこに、すぐに取り替えられるファブリック類(カーテンやクッション、床の敷物など)で足していくようにしましょう。
これがメインカラーとなります。
最後に挿し色としてポイントとなる1色を加えます。アクセントカラーですね。
話しを戻します。
建築の段階では上記のベースカラーを決めていきます。
床、壁、天井、建具あたりになりますね。
インテリアのイメージが既にあるなら、後々のメインカラー、アクセントカラーなどのことも踏まえてベースとなる色を選んでみてくださいね。
色選びでいくつか注意した方がいい部分があります。
北側の水回りなどで窓が小さいところに暗い壁紙などを持ってくると、より暗くなってしまうので、そのようなところには白っぽい色を選んだ方が明るくなっていいでしょう。
もし北側で寒々しいと思うなら、真っ白ではなくベージュなど少し暖色系の色が含まれている色を選ぶと良いと思います。
洗面所やトイレの床はクッションフロアを使用することが多いですが、水がはねたり、髪の毛など落ちやすいところですので、一色だけのものを選ぶより、多少模様や色が入っている方が目立たなくていいと思います。
もし壁紙などで冒険してみたい時は、トイレなどの狭い部分の一面だけなどにしてみてはいかがでしょうか。
色のイメージをシミュレーションできるサイトがいろいろとありますので、それを利用して確認する方法もありますよ!
まとめ
屋根、壁、床、設備機器など、素材と共にあらゆる場面で色を選択することになります。
この色を決めることってけっこう大変なんです。
特に外壁などの大きい面の色を決めるのはなかなか想像ができず難しいものですし、実際に選んだ色がどう仕上がるのか出来上がってみるまでわからないですから。
それに、家族間でも色の好みは分かれますよね。
色の選定はトラブルが起きやすい事項です。
費用的にも時間的にも、簡単に取替えのきくものではないですから、実際に出来上がって「イメージと違う」なんてことにならないよう、プロのアドバイスも取り入れながら色決めはくれぐれも慎重にしましょう。