家の希望条件は?新築の間取りと予算の関係。子供部屋は間仕切りにしよう!

家の希望条件話し合ってますか?

家を建てようと思い立ったとき、家族一人一人が叶えたい夢を出し合います。

普段忙しくて、家族揃って話し合う時間もなかなかとれないでしょう。

家づくりは、そんな忙しい家族にとってみんなが向き合う良い機会なのではないでしょうか。

 

間取りプランを計画していく段階でお客様と打ち合わせをしていると、夫婦喧嘩、親子喧嘩になることもしばしば。

 

でも、これって当たり前に起こることです。

同じ家族でも、それぞれ好みは違いますしね。

いろいろぶつかりあって、妥協点を探していくしかないですね。

だいたいどこのご家庭も、最終的には奥様の意見に落ち着く場合が多いです。

家事をやる人が使いやすい家であるべきだからなのかもしれませんね。

 

新築の間取りと予算の関係は?

最小規模で考える

プロに相談する前にまず自分なりに考えることといえば、いくらぐらいの予算で、どのくらいの規模の家ができるのかということではないでしょうか。

敷地がすでにあれば、ここに建てられるだけMAXで建てたいと思うでしょう。

まあ、予算あってのことですが、せっかく建てるのだから広々した家が良いに決まっています。

この考え方からスタートするから、後になって予算オーバーという事態になるわけです。

 

そこで発想を変えて、「最小の規模で考えたらどの程度必要なのか」をスタート地点にして進めてみてはどうでしょうか。

この考え方だったらプロでなくてもなんとなく間取りが考えられませんか?

現在住んでいるアパートの間取りを参考にしてみてもいいでしょう。

アパートはある意味、一般的な生活を営むのに必要な部屋がコンパクトにつくられています。

これを基本に、自分たちはあと何がどのくらい必要か味付けしていくのです。

その際、極力、廊下など共有スペースを取らない様にします。

 

いかがですか?

実際家を建てて、「こんなに広くいらなかった」っていう声もよく聞かれます。

 

「大」からではなく「小」からスタートしてみましょう。

建てた後の生活のこと、考えてみてくださいね。

 

要望は優先順位をつけて

まずは家にかけられる予算を把握しますが、その次には家に対する要望を何でもいいからあげます。

例えば、部屋の広さだったり、窓の大きさや数とか自然素材を使いたいとか、凝ったデザインにしたいなどあげればきりがありません。

今ではネットであらゆる情報を手に入れることができますから、素材の性質から間取り例や施工例と、とにかく自分が気に入ったものを全てスクラップしておき、要望を具体化していきます。

そうしてあげられた要望を全て叶えようとしたら大概は予算オーバーとなりますね。

そこで、また家族の話し合いが必要になりますが、これらの要望について優先順位を決めていきます。

そうしておけば予算が足りなくなっても「これは我慢しておくか。」となりますね。

これで、だいたい自分の建てたい家の姿が見えてきたと思います。

 

子供部屋の間取りのポイントは?

間仕切りで自由自在に

リフォームの仕事でお客様宅におじゃますると2階の部屋が空き部屋になっていることがよくあります。

そのようなご家庭は、ご主人がだいたい定年前後の年齢ではないかと思われます。

子供は結婚や転勤で家を出られたあとで手付かずのまま、ぽっかりと空いてしまっているのです。

お話しを伺うと、子供が小学生から中学生になる頃、子供部屋として増築されているケースが結構あります。

せっかく何百万もかけて増築した子供部屋は、わずか十数年足らずで空き部屋となっているのです。

そう考えると、子供部屋が本当に必要な期間というのは20年にも満たないわけですね。

このように、住まいを長期的な観点からみると、子供部屋は完全に独立したかたちでつくらずに、

他の部屋とも連続性を持たせ可変的に考えておくと良いでしょう。

 

ただ、最近の子は昔よりも結婚が遠のいているようにも感じられます。

そうなると部屋が空く予定も変わってきますね。

 

今の時代は様々な生き方があり、これまでの当たり前が当たり前ではなくなってきています。

ですのでなおさら、自由性を持たせておければ良いのではないでしょうか。

 

最近の住宅は気密性も良くなり、昔に比べたら部屋どうしの温度差も少なくなりましたから、極力間仕切りを減らして、その時々の家族構成に自由に対応できるような間取りと、工法を選択することが肝心です。

 

子供と自然と会話できるような間取り

また、部屋の配置として、玄関から誰とも顔をあわせずに子供部屋に直行できてしまうのは考えものです。

出かける前、帰ってきた時、子供と顔を合わせて、わずかな変化にも気付けることって大事だと思います。

 

今より前は、年頃になると自分の部屋にテレビを置いて、食事が済んだら居心地の良い部屋へ直行してしまう、という子供が多かったかもしれませんが、今どきは皆、スマートフォンですね。

テレビがスマホに取って代わっただけなようですが、スマホがテレビと違うのは、SNSなどで人と関わることができるので、見えないところでのいじめや、知らない人とのやりとりなど、親の心配が尽きません。

家にいる時は、親子・家族で、より自然と会話ができるような間取りにすることが理想ですね。

 

現代の家族関係

今どきの子供は、一昔前と違って、年頃になっても親、家族を煙たがる子が少ないように思います。

その家庭によって違うのでしょうが。。

親子が友達同士のように仲良しのお宅って最近では結構多いんですね。

反抗期がない子もいます。(反抗期がないと大人になって何かしらの影響が出てくるなんて言いますが、親との関係が良好な場合は必ずしもそうではないようですよ!)

ただ、子供がどのように成長するかは想像できても実際にはわかりません。

仲良し家族であっても年頃になればひとりになる時間も必要だと思いますので、子供部屋は必要最小限で、ベッドと机を置くスペースがあればひとまず十分ではないでしょうか。

 

繰り返しになりますが、干渉しすぎず、でもプライベートな時間も過ごせるように、子供部屋は間仕切りで自由自在に変えられるようにしておくことがポイントだと思います。

 

せっかく家を建てたのに、家族がいつもバラバラになるようでは何のための家づくりかわかりません。

 

家づくりはインテリアだ、収納だと、どうしても部分的なところに考えが集中してしまいますが、本当の目的は何ですか?

幸せな家族生活のための家づくりですよね。

 

まとめ

せっかく建てるのだから、あれもこれもと希望をかなえたいと思ってしまうものですが、予算と共に検討しなければなりません。

そのためには、必要最小限から考えてみたり、優先させたいものから採り入れたりといった工夫が必要です。

子供部屋についても考えてみてくださいね。

 

仕事、勉強、就寝以外は、自然にみんながリビングに集い、笑い合えるような、また楽しく食事が一緒に取れるような…

そんな暮らしができたら素敵ですね!