新築の給排水設備工事の費用は?
自分で選んだキッチンや浴室などの設備と比べると、あまりピンと来ない給排水設備工事の費用。
つい後回しにしてしまいがちです。
ですが、見積もりをみると結構かかるんだなぁと思ったりします。
この給排水工事の見積もり金額は他と比べて妥当なのかどうなのか?
その辺りの判断ができればいいのですが、なかなか簡単ではありません。
実は建築費の10%前後かかるのがこの給排水衛生設備工事なんです。
意外とかかりますね。
ですが必要な工事ですのでやらないわけにはいきません。
元々住んでいた場所に建て替える場合と、土地を購入して新築する場合(本管から引き込まれていない場合)で金額は違ってきます。
敷地の形状や立地状況によっても違います。
道路からの距離が長くなれば(旗竿地と言われているような土地など)それだけ多くかかりますし、水まわりがそれぞれ離れていたりすると、集約されている場合よりも多くかかります。
もし費用を抑えたいと思ったらなるべく水まわりを一ヶ所にまとめて配管が短くすむようにしましょう。
これは建てた後のメンテナンスのことを考えても水まわりがまとまっている方がメリットになりますので、間取りの検討の際には覚えておくといいでしょう。
家事動線の面でも、近い方が便利ですよ。
工事費用の他に、言い方はいろいろありますが、水道分担金もかかります。
自治体によって金額はかわります。
他に、土地によりますが、下水道管が通っていない地域の場合は、浄化槽が必要になります。田舎の方に多いです。
浄化槽には補助金が出る場合がありますので事前に調べておいた方がいいですね。
見積書の内容でわからないことがあったら、説明してもらって納得できるようにしましょう。
後々トラブルにならないようにしたいものですね。
給排水設備はベランダにあると便利
新築で水の配管をするところと言えば、キッチン、洗面、トイレ、浴室、洗濯、といったところですが、その他あると便利なのはバルコニーですね。
植物に水をあげたり、手摺や物干しなどを水ぶきしたり、洗濯機では洗えないものなど用途はけっこうあります。
他に、ペットを飼う予定があるなら、外に流しとシャワーがあると便利です。
散歩帰りに足を洗ったり、容器を洗ったり、たまにはペットもまるごとシャンプーすることがあるでしょうから、できればお湯の配管をしておくといいでしょう。
もしずっとペットと共に暮らすことがわかっているなら、ペットのシャンプーのことを考えて、外ではなく、玄関とは別に屋内に専用の洗い場を設置することを検討しておいてもいいかもしれません。
それから、水栓金具も便利な機能を搭載したものがいろいろあります。
センサーで反応したり、ひねったりせずにワンプッシュで吐水する器具は、体の自由がきかなくなった場合は重宝します。
節水にもなりますね。
また、将来的に自動器具を付けられるように、そばにコンセントを設けておくといいでしょう。
最近では、玄関の近くに手洗い場を設置する人が増えています。
家に帰ったらまず手洗い、うがいをということで定着してきた感じがあります。
習慣になってしまえば面倒ではなく、かえって洗わないと気になるかもしれません。
ウィルス対策の面だけでなく、家の壁やドアなどが手垢で汚れることが減り、きれいな室内を保つことができます。
掃除の時間も減らすことができますね。
お客様が見えた時も洗面所に通すより気軽に使ってもらいやすいでしょう。
またゴミ出しの後に手洗いできるのもとても助かりますね。
玄関から近いところがいいですが、できれば丸見えにならないよう設置場所の工夫をしましょう。
新築の水道工事でよくあるトラブル例
思ったより高くてびっくりした、ということはよくありますがやらないわけにはいかない工事です。
それ以前に、見積りに入ってなかったということがないか、まずは見積りをよくチェックしてください。
安く見せるために本体工事の見積もりに入ってなく、別で後から請求されるなんてことがあれば慌ててしまいますね。
頭の片隅に入れておいて、見積もりに入っているかどうか必ず早い段階で確認しましょう。
お隣さんとのトラブル例として、通常、前面道路から引き込みますが、土地の形状が単純でなく古くからある敷地の場合などで、隣家の土地を通っているというような場合があります。
基本的に他人の敷地を通過するようなことは避けなければならないので、お隣さんと話し合い、引込み直しの工事が必要になります。
両者が納得するよう話し合い、トラブルに発展しないようにしましょう。
他、段取りの悪さから工事の遅れなどによるトラブルが多いようです。
まとめ
新築の給排水工事の費用は見積り書を見てよく確認しておきましょう。
生きるために必要な「水」の工事です。
やらないわけにはいかないので、水まわりを1ヶ所に集中させるなど費用を抑えられるような工夫をしましょう。
そして外の水道はぜひともベランダにもつけてください。
ベランダ廻りにあるととても重宝します。
また、帰ったら手洗い、うがいのために、洗面所とは別に手洗い場所を玄関近くなどに配置できるといいですね。