住宅ローンの金利は固定と変動がある
住宅ローンを借りるとき、金利は固定と変動があります。
金融機関にもよりますが、現在の変動金利は0.5%を切るものもあります。
そこで気をつけなければいけないのが、現在の水準で返済計画を立ててしまうことです。
変動というからには、この先上昇することもあるわけです。
例えば2000万円借りて25年で返済する場合、金利が1%上がると年間で10万円近くも返済額が増えてしまいます。
住宅ローンを借りるには事前審査というのがあって、この審査に通らないと借りることができません。
金利を1%で計算して大丈夫そうだからといって、審査を申し込んだらダメだった、ということがあるように、
審査では1%なんていう低い金利では計算してくれません。
これは金融機関にもよりますが、概ね3~4%で計算します。
金利というのは常に変動するものであり、今や過去最低水準の低金利を維持してますが、
過去50年でみると大きな波があって、返済期間が20~30年という長いスパンで考えれば
20年後は上がっている可能性もあるわけです。
貸す側はこういうリスクを考えて、長期の平均的な数値で計算するんです。
あと、年収に対する年間返済額の比率も重要な審査基準となりますから、自分一人の力で
どうにもならない場合は、配偶者と収入を合算するなど対策が必要です。
さらにその前に肝心なことがあります。
それはカードのリボ払いやキャッシング、カードローンや消費者金融の使い過ぎです。
こういった借金をクリアしておくことが大前提ですね。
住宅ローンの金利は固定と変動どっちがいい?
では、実際に固定と変動ではどちらがいいのでしょう。
固定の方が安心だけれど、低い金利の変動はとても魅力的ですね。
先のことは誰にもわからないことだから選ぶのが難しいです。
この2つの他に中間的な期間選択型の固定金利というものもあります。
これは最初の期間は金利が固定で、そののち変動金利になるというものです。
希望すればまた改めて期間選択型の固定金利を選ぶこともできます。
変動金利は、初期費用の安さを重視、金利の変動があまりないと思うならこちらでしょうか。
安いけれど金利が高くなることもあるので不安に思うこともあると思います。
心配症な人は、高くても固定金利を選べば安心ですね。安定感を求めるならこちらでしょうか。
子育て世代の場合は、教育費がかかる時期に期間選択型の固定を選んで一定にしておけば安心ですね。
注文住宅のコストダウンのコツ
住宅ローンは少なくしたいからということで建築コストを抑えようとします。
それにはどうしても仕様を落すこととなります。
「安くて長持ちするもの」それにこしたことはありませんが、そんな都合の良いものってそうはありませんよね。
何もかも安いものを選んで建てた結果、完成して数年足らずのうちにガタが出てくるということになりかねません。
そうなると、新たにリフォームローンを借りて手直しすることとなり、
当初の住宅ローンに加えて、さらに高い金利のローンが生活を圧迫することになります。
そんなことにならないように、使われる材料や設備機器は耐久性や耐用年数を十分考慮して決めるべきですね。
特に、外に面する素材は多少高くてもできるだけ長持ちするものを選びたいところです。
日本の気候はけっこう過酷なんです。
夏は暑くて湿気が多く、冬は寒くて乾燥します。
この極端な気象条件が寿命を縮めてしまいます。
そんなわけで屋根や外壁の材質が重要になってくるのです。
素材そのものの耐久性も大事ですが、近頃は表面処理の方法も進化してますので注目すべき点です。
それと、素材が強くて頑丈=長持ちとは必ずしもなりませんので。
どんなものでも、永久に手入れ不要なんてものはありません。
最初に50万円よけいにかかったとしても、10~20年後の長いスパンで考えたら、
100万単位の違いが出てくるかもしれません。
当初資金が多少きつくなっても、低金利の住宅ローンで借りて均して考えれば、返済にはさほど影響しないでしょう。
仕様決めは、イニシャルコストとランニングコストを考慮してじっくり検討しましょう。
まとめ
家づくりでとても大事な住宅ローンのお話しでした。
家づくりはワクワク楽しいものですが、まずはしっかりした資金計画を。
後々苦しくならないよう、住宅ローンについてよく調べたり人に聞いたりしながら
よく考えて進めていきましょう。