家づくりで失敗しないために考えること
人生においてだれもが夢みるマイホーム。
人生最大の買物といえるでしょう。
それでは、なぜ自分の家を持つのでしょう?
人それぞれ理由はあるでしょう。
特に、これから家づくりを考えていらっしゃる方にお伝えしたいと思います。
家を建てるとなれば、誰だって好きな間取りで好みのデザインで、インテリアにもこだわって、さらに最先端の設備を入れて、一年中快適な生活がしたい!と思うでしょう。
要望をあげたらきりがありません。
そこでまず、予算という壁につきあたります。
全額自己資金という場合を除いて、住宅ローンを利用することとなります。
その住宅ローンですが、収入や年齢に応じて借りられる額が決まってきます。
銀行が貸してくれるからといって、要望を少しでも実現したいがためについつい無理をしてしまいます。
さぁ夢のマイホームが建ちました。
が、夫婦共働きで休む暇も無く、旅行なんてもってのほかで車の買い替えだって夢の話に。
やがて、経済不況で会社をリストラに。
新居で楽しい生活のはずが、ローンも払えずせっかく建てた家を手放すはめに。。。
これは現実に世の中で起こっていることです。
自分の見栄や、かっこよくて性能の良い家を建てるのが家づくりではありません。
家を建てるのを最終目標にしては失敗します。
家は人生の通過点に過ぎず、家が完成してからの今より楽しい生活を求めて建てるのではないでしょうか?
いま一度冷静に考えてみましょう。
新築一戸建てを自由設計で建てたい方へ
家を建てるなら自由に自分の思い通りに建てたいって誰もが思うことでしょう。
住宅展示場へ行くと、広々とした部屋に工夫された間取り、さらには最先端の豪華な設備と、至れり尽くせりの設計になっています。
予算は関係ないという方は別として、この展示場を真似てあれこれ要望を採り入れたら、予想外の規模になってしまい坪単価100万円以上なんてことにもなってしまいます。
一般的には、限られた予算のなかで満足できる家づくりを目指すわけですから、そう簡単にはいきませんね。
それでは、どんなふうにして計画したら良いのでしょうか?
まず、現在の毎日の生活を思い出してみてください。
基本パターンは、起きて食べて仕事してお風呂に入って寝る、というように誰でも変わらないと思いますが、
それぞれの家庭にはこれに付け加えてそれぞれの生活パターンがあると思います。
家で仕事をする人もいれば、趣味に没頭する人もいるでしょうし、人付き合いが多くて頻繁に来客があるというように、人の生活って同じようで千差万別ですよね。
だからこそ自由設計でありたいと思います。
自由にできるからこその難しさも正直あります。
なので、住み手とつくり手が二人三脚となり共同で作業を進めていくわけです。
家づくりは、単純に真似したり、流行を安易に採り入れたりせずあくまでも自分の生活を重視して、より豊かで快適な暮らしになるような計画を心掛けてください。
住宅展示場は参考にならないかも?
家は快適であっても、ローンに追われ生活に苦しむことになっては本末転倒です。
立派な箱だけ求めるから失敗するわけです。
さて、いざ建てようと思い立ったらだれもが向かう先は、そう、前述の住宅展示場です。
ハウスメーカーが競いあうように、現実離れした規模と豪華な設備で建ち並んでいます。
敷地が何百坪もあれば話は別ですが、ほとんどの場合、建築予定地に入りそうもない坪数の家を見せているのです。
一つ一つの部屋も大きくとっていますから実際に建てられる家とは違い過ぎて、参考にはなりません。
営業マンにアンケートを書かされ、軽い気持ちで見積りを頼み、でてきた金額を見てビックリ。
そしてまた振り出しに戻ります。
そもそも、ここから出発するから夢が膨らみすぎて予算オーバーということになるわけです。
せっかく建てるのだから部屋は広くとりたい。だれもがそう思うことでしょう。
ですが、広いデメリットも考えてみてください。
・光熱費がかかる
・掃除が大変
・物が増える
などがあげられます。
理想からスタートしてプランを練ってしまうから失敗するわけです。
まずは、「いくらまでローンが借りられるか」ではなく「いくらなら無理なく返せるか」を決めてから総予算をはじいて、そこから諸々の費用を差し引いて、残ったのが建物にかけられる予算ということになります。
ついつい営業マンにすすめられてグレードアップしてしまい返済がきつくなってしまった、なんてことにならないように気をつけてくださいね。
家を建てようと思うなら、住宅展示場より実際に住む家を見せてくれる完成見学会に行くといいでしょう。
等身大の家を見ることの方が現実的でとても参考になると思いますよ。
まとめ
家は建てて終わりではありません。
建てた後、家族が幸せな暮らしを送れるようにすることが大切なのです。
失敗のない家づくりのために前もってよく理解して進めてくださいね。