家を建てようと思った時、二世帯住宅について考えたことはありますか?
さいたまという土地を考えた時、
例えば、実家が埼玉で都内に通勤の息子さん・・・
さいたま市なら通勤圏ですので、実家を二世帯にして今まで通りの通勤が可能です。土地の心配はありません。
これがもし、埼玉ではなくもっと遠ければ、通う事が難しくなり単身赴任や転職等も視野に入れなければならないでしょう。
そうなると二世帯の選択肢は難しくなることでしょう。
ここ埼玉という土地は二世帯住宅を建てるのに向いているところなのではないでしょうか。
二世帯住宅のメリット・デメリット
親から見たメリット |
・若い人たちが近くにいるので老後が安心 ・子育て世帯のサポートをしてあげられる(孫と一緒にいられる!) ・昔から受け継がれてきたものを次の世代に引き継いで行ける |
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子から見たメリット |
・弱ってきた親が心配なので同居なら様子がわかる ・土地があるので 建物分の費用だけで済む! ・子育てに協力してもらえる! |
両方のメリット | ・様々な世代の人達と豊かな交流を楽しむことができる |
もちろんデメリットもあります
二世帯のデメリット |
・親と子世帯の生活のリズムが合わないのでストレスを感じる ・両世帯主婦の生活文化の違いから、また世代間の価値観の違いからトラブルが生じやすい |
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二世帯住宅を考える時のポイント
どちらの親(親から見れば息子、娘)と二世帯住宅を考えるか?
息子夫婦と親の場合は、子世帯の奥様が気まずい思いをしないように、
娘夫婦と親の場合は、子世帯のご主人が気兼ねしないように。
他人と同居することになる配偶者が疎外感を感じないように配慮し、自分の世帯の意思を統一することが必要です。
間取りのポイント
ポイントとなるひとつは、夕食を一緒に取るかどうかです。
それにより家事全般を一緒にするか、分けるか、ある程度見えてきますね。
「分ける」部分をよく検討することが重要でしょう。
独立タイプ
それぞれの世帯が独立して暮らす
完全二世帯タイプ
2つの家を隣接させるようなタイプ。
下図のような上下で分けるタイプが最も採用されています。
メリット
・プライバシーを確保できる
・賃貸にすることもできる
デメリット
・すべてが2軒分必要になるので
費用がかさむ
・交流が不足がちになる
共用タイプ
独立型と融合型の中間タイプ
玄関を一つにすることが多い。
浴室は音が気になって好きな時に入れないなど気を遣うので、2つ設置するのが理想です。
メリット
・プライベートな空間を確保しながら共有部分もあるので、つかず離れずの距離感が作りやすい
デメリット
・光熱費などは独立タイプ同様にそれぞれかかる
・それぞれの世帯と共有スペースのゾーンを上手に分けないとプライバシーが確保できなくなる
先々の介護が必要になった時のことも事前に検討した方が良いでしょう。
避けては通れないお金のこと
お金の出し方
建築費や、住み始めてからかかる光熱費、リフォーム費用などでもめないために初めにきちんと話し合っておくことが大事です。
どちらか一方の資金の負担が大きい場合は、もう一方が住まいに対して要望を言いにくくなりがちなので気を付けましょう。
住み始めてからも、その場になってから決めるより、最初にしっかりと話し合いの場を設けて、書面に残すなど面倒でもやっておくといいと思います。親がリタイヤした等、収入面で変化があった場合は、その都度話し合っていくといいのではないでしょうか。
個々の生活部分については問題ないですが、共有部分がある場合は費用の割合があいまいになりがちです。トラブルのもとになり兼ねないので特にしっかりと決めておきましょう。
お金のことだけでなく、生活のルールも併せてあらかじめ決めておくなどしておくといいでしょう。
税金
住まいの構造などに制限がかかる場合はありますが、固定資産税や将来の相続税を減額できます。
また、住宅資金贈与の特例を使う事で贈与税を減額できます。
きょうだい間のトラブルに注意!!
二世帯住宅の計画が持ち上がったら親の財産や介護のことについて、きょうだい間でよく話し合った方がいいでしょう。
ポイントは親の介護を誰がするのか?
同居する方が介護を引き受けるのか、きょうだい間で分担するのか、それによって財産の問題も落ち着くことが多いでしょう。
二世帯で気になる音の問題
生活サイクルの違う二世帯が一緒に暮らすのですから、上下階の音の問題はとても気になるところです。
気を遣いながら生活していてはストレスが溜まってしまいますね。
まず気をつけたいのはプランニングです。
上下階の間取りの関係を考慮することです。
そして、防音性を高めることが重要です。
当社推奨の断熱材「セルローズファイバー」は断熱性能の他に防音にもとても優れています。
それぞれの世帯の間仕切りに使うととても便利です。
二世帯住宅で失敗しないために
建てる前
・それぞれの世帯ごとに希望を出す
→気兼ねがあって本音が言えないこともあるので、一緒にではなく親世帯・子世帯別々に打ち合わせするようにしましょう。
・お金のことは最初に決める
→後々のトラブルを防ぐためです。
住んでから
・ルールを作る
→最初に話し合って決め事を作る。時々話し合って修正していくこともgoodでしょう。
・干渉しない
→つかず離れずはうまくやっていくためのコツです。
・親しき仲にも礼儀あり
→身内となれば感情的になることもあるでしょうが、些細なことは水に流してメリットの方を大切にしましょう。
・ギャップはあって当然
→考え方の違いを改めるのではなく、初めからお互いに「ギャップはあって当然」と考えた方がスムーズでしょう。
まとめ
物事には良い面も悪い面もどちらもあります。
二世帯住宅ってどうかな?と思ったら、メリット、デメリットの両方をよく考えてみてください。
そこに個々の性格なども含めて二世帯の住み方が合っているかそうではないか、よく検討して
家族皆がより良い暮らし方ができることが一番だと思います。