家の外装で破風(はふう)という部分があります。
軒天井と屋根が交わる一番先端の部分をさします。
屋根の下地で流れ方向にかける長い木を垂木と呼びますが、この垂木の先端を本格和風建築では化粧垂木(けしょうだるき)といって木をきれいに削ってそのまま見えるように現したりします。
一方、一般的な洋風の家ではこの垂木の先端を隠す幅広い板を取り付けますが、これが破風板です。
正確には、切妻屋根の場合の山形に見える屋根の側面の先端部分を破風と呼び、屋根の水下部分の先端は鼻隠し(はなかくし)と呼びます。
呼び方は違いますが、同じ材料を使い同じ色で仕上げることから総称して破風と呼ぶようになっています。
この破風板はサイディングと同じ材質のものを使ったり、鉄板を巻いたり、化粧した木を使ったりしますが、外壁と同じように風雨にさらされる部分であることから耐久性のあるものを使わなければなりません。
以前は木の板を使っていましたが、腐りやすいことから最近ではあまり見かけなくなりました。
高いところですから、手入れするには足場が必要になることからも、外壁と同じサイクルでメンテナンスできる材質を選定するのが良いでしょう。