屋根の塗装って必要？屋根塗装の基礎知識と業者の選び方について

「外壁の塗装はよく聞くけど、屋根の塗装は考えていなかった」という方も少なくありません。屋根は壁よりも直射日光に当たりやすく、雨風や雪などのさまざまな天候から家を守る役割を担っています。

目視では確認できない部分ですが、長い年月が経つと壁と同様に劣化していきます。塗り替えなどのメンテナンスを行うことで、丈夫な屋根を維持できます。この記事では、屋根塗装の基礎知識と業者の選び方についてご紹介します。

屋根塗装の必要性

屋根は住宅のなかで最も劣化しやすい部分といわれており、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。丈夫な状態を常に保つことで、直射日光から家を守り、雨風をしのぐための役割を果たします。

屋根塗装を怠ると、雨漏りなどのトラブルを引き起こします。劣化のスピードも外壁より早いため、屋根に使用した塗料の耐用年数の確認を行いましょう。

屋根で分かる劣化のサインは、自分で確かめるのは困難を極めます。屋根までのぼって確認するのは危険な行為なので、できる限り控えましょう。劣化の状態を確認するには、業者に状態のチェックを依頼することをおすすめします。

塗り替えが必要であるサインは以下の通りです。

すべての塗り替えサインは屋根にのぼらなければ分かりませんが、見えないからといって放置するのは控えた方が良いでしょう。劣化が進むことで家全体の耐久性が低くなり、屋根自体を交換しなければならなくなります。

屋根の塗装を行うことで、金属製の屋根にサビが発生しにくくなります。サビは建物全体の耐久性を下げてしまいます。サビが酷くなると、屋根材すべてを取り替えなければなりません。また、屋根材によっては遮熱性や断熱性を高めることができます。

とくに2階建ての住宅は、屋根が付いている2階の部屋や屋根裏が熱くなりやすい傾向にあります。遮熱性に優れた塗料を使用することで、熱を伝わりにくくして室温上昇を抑制します。冬場は室内の熱が外に逃げないようにする、断熱性がある塗料がおすすめです。

屋根に使用する塗料は、外壁に使用するものとしても知られています。屋根の方が劣化が早い分、なるべく質の良い塗料を選ぶことがポイントです。ここでは屋根に使用する塗料についてご紹介します。

アクリルシリコン塗料の耐用年数はおよそ6年～9年といわれています。アクリル成分にシリコンの成分を配合した塗料で、アクリル系塗料とシリコン系塗料の良いところを引き出した理想の塗料として利用されています。

シリコン塗料よりも安く、アクリル塗料よりも耐候性に優れているため、費用をかけずに屋根の耐久性を高めたい方におすすめです。

セラミックシリコン塗料の耐用年数は、およそ12年～15年といわれています。耐用年数も長く、汚れにくくカビが生えにくいといった特徴を持っています。シリコン塗料に配合されたセラミック成分は、アクリルシリコン塗料よりもさらに耐久性が高くなっています。

フッ素系塗料の耐用年数は、およそ15年～20年といわれています。セラミックシリコン塗料よりも費用は高くなりますが、高い耐久性からメンテナンスの手間が少ないことで、最も人気の塗料と注目を集めています。

屋根の塗料としても優れており、耐熱性や体感性、低摩耗性などの機能が備わっています。また、フッ素系塗料の特徴として、塗膜自体に汚れがつきにくく、雨水で洗い落とせる効果を発揮します。

屋根塗装を行う塗装業者は多く、そのなかから自分の条件に合ったところを見つける必要があります。なかには悪徳業者も含まれているので、業者選びは慎重に行わなければなりません。ここでは、業者を選ぶ際に参考にしてほしいポイントをご紹介します。

屋根塗装業者のなかには、お問い合わせして即日で契約を求められることがあります。しかし、内容が同じでも他の業者の方が安く依頼できるかもしれないので、まずは見積書の作成をお願いしましょう。

無料見積もりは、基本的に屋根の状態を確認してから提示されます。見積書によって行われる施工内容や費用を確認することができるので、不備やおかしな点はないかを確認しておきましょう。

悪徳業者のトラブルのひとつに、見積書よりも高い金額を請求されるということがあります。施工後に追加料金が発生し、不具合が起きても対処されないというのは、近年でも起こっているトラブルのひとつです。

このようなトラブルを回避するためにも、見積書作成の段階で追加料金の有無を確認する必要があります。

屋根の塗装を行うことで、住宅全体の耐久性を高めることができます。目視での確認が難しい部分ではありますが、一度業者などに依頼して点検することをおすすめします。塗料のなかには耐久性を上げるだけではなく、耐熱性や遮熱性も備わったものが登場しているので、これを機に塗り替えを検討してみてはいかがでしょうか。

「樹づくり工房やない」では、屋根の塗装作業を承っています。お客様の求める条件を汲み取り、予算に合った塗料をご提案します。雨風や紫外線対策として、下地を調査したあとは耐候性に優れた塗料で屋根の塗り替えを行っています。まずはお気軽にご相談ください。