現場管理

現場で工事を進める上で、いつどのタイミングでどんな職人さんを入れたらいいか、お客様に引き渡すまでの全体の工程を把握して作業がスムーズに行われるようにコーディネートする仕事を「現場管理」とか「施工管理」といいます。

この仕事をするのが現場監督です。

現場代理人ともいいます。

 

家一軒つくるには

基礎、大工、屋根、外壁、板金、左官、タイル、サッシ、建具、塗装、内装給排水、電気、と少なくとも10数業種の職人さんが入ります。

 

だいたい入る順番は決まっていて、その時に集中して作業を終える職種と、初めの方から完成近くまで何度かに分けて入る職種があります。

壁の中や天井裏に隠さなければならない配管や配線作業は、工事の進捗状況に合わせてその都度現場に来なければなりません。

段取りが悪かったり、予定通りに職人さんが来なかったりすると現場で職人さん同士が入り乱れてしまい、作業効率が落ちて、思うように作業ができないなんてことが起きてしまうので、このあたりも現場監督の力量にかかっています。

そして、現場に来た職人さんがどの位置に作業を施すか、予め寸法を出して、その位置に記しをする「墨出し」という作業がありますが、これも一般的には現場監督が行います。

このように、形として残る直接的な仕事と、形にはならない裏方的な仕事で現場は成り立っていて、一軒の家ができあがるわけですね。

 

家の出来ばえは職人さんの腕にもよりますが、現場監督の腕によっても違ってくるものなのです。