まず形状ですが、一般的によくあるのが切妻(きりづま)と呼ばれるもので、家の真ん中に頂点があって2方向に流れ落ちる形状です。
屋根工事費としては経済的で、単純な形からして雨漏りもしにくいでしょう。
もう一つよく見られるのが寄棟(よせむね)と呼ばれるもので、頂点から4方向に流れ落ちる形状で軒先がどの方向も同じ高さで水平になっています。
建物の形によって屋根も複雑になり費用もかかり、山や谷が増えると雨漏りの危険性も増します。
それから仕上の材料ですが大きく分類すると、金属、スレート、瓦といった3種類があげられます。
コストと耐久性を考えるとそれぞれ一長一短あるわけですが材料の重量を比較すると、
金属を1として、
スレートが3~4
瓦が8~10
となります。
地震に対しては当然軽い方が良いわけで古い瓦葺の家は地震対策として、まず屋根を軽量化することが有効です。
屋根は日射や風雨にさらされる一番過酷な場所です。
また点検するのも容易ではありません。
材料の選定にあたっては、家のデザインとのバランスもあるでしょうが、丈夫で長持ちが絶対条件です。