雨樋について

樋には軒先に付いた「軒樋」と、軒樋に流れた雨水を地面に伝える「竪樋」があります。

軒樋は、屋根から流れ落ちる水を受け取るため半円状になっており、集水器と呼ばれる桝状の箱に集められ、筒状になった竪樋に流れます。

軒樋は様々な形状のものがあり、半円形ではなく先端に向かってとがったものなどは、屋根の勾配と一体化して一見軒樋が付いているかわからないくらい意匠的に優れたものもあります。

受け持つ屋根面積が大きければ、樋の断面も大きいものを選ばないと排水しきれないことになります。

竪樋は丸いものか角ばったものが一般的ですが、意匠的にこだわりたい場所(玄関先など)ではクサリ状のものを採用します。

 

材質は耐候性樹脂でできたものが普及しており金属製のものもあります。

やはり場所柄、耐久性が求められるのは言うまでもありません。

 

最近のエコブームで、縦樋の途中に取水ホースをつけてタンクに雨水を貯め、散水や草木の水やりに利用するものが出回ってきました。

自治体によっては、この貯水タンク導入にあたって補助金を出すところもあるようです。