寒い冬は家の中でストーブやファンヒーターを焚いて暖房しますが、これら燃焼して暖める器具は水蒸気を発生させます。
せっかく暖めた部屋に冷気は入れたくないからとついつい換気不足になりがちですね。
するとどうなるでしょう。
窓や冷えた壁面で結露が発生します。
空気は温度が高い方から低い方へ移動します。
そして、水蒸気圧も高い方から低い方へ移動します。
空気は温度が高いほど、たくさんの水蒸気を含むことができます。したがって、人がいるガンガンに暖められた部屋から、水蒸気をたくさん含んだ暖かい空気が、北側の冷たい部屋へ移動していきます。
そしてその暖かい空気が冷たい窓や壁にぶつかり結露を起こすのです。
夏に冷えたビールをコップに注いだとき、コップの外側に水滴がつきますよね。
これと同じ現象が住まいで起きています。
これを放っておくとカビやダニが繁殖し、喘息やアトピーの原因になったりして健康にも良くありませんね。
冬こそマメな換気が必要なのです。
また、室内の仕上げ材料に吸放湿性に優れたものを採り入れるのも有効です。
住まいも人と同じで呼吸(換気)が大切です。